頻繁に水やりができれば、ベランダにオススメの植物

これまで私が育てた植物についての総括が続いています。これまでの記事では、バラベゴニア・エラチオールともみの木パンジー・バジル・パセリ・ラベンダーポインセチア・ゼラニウムなどを紹介してきました。一筋縄ではいかないベランダでの植物栽培ですが、今回は、頻繁に水やりができればベランダにオススメの植物を紹介します。

ここでいうオススメの植物というのは、長くベランダでお付き合いしていくのにオススメの植物という意味です。一年草を買ってきて、花期が終わったら新しいのに入れ替えるというスタイルがお好きな場合は、もっと別の花があると思います。また、私がトライしていない花も大勢あるので、いやいやこんな花に比べたら、こっちの花の方が絶対オススメだよ、なんていうのもたくさん存在することでしょう。実は私も試してみたい花、まだまだたくさんあります。ベランダの花の置けるスペースがとっても狭いので、少数精鋭にならざるをえないんですけどね。

そして、現在の私の状況をいえば、子育てもあり、以前に比べて植物に割ける時間が圧倒的に限られてきてしまっているので、いかに手をかけずにベランダで植物を堪能できるか、という点にフォーカスされてしまってる感があります。そういう観点からこの記事もお読みいただければ幸いです。

花期は短いけど、イチオシは球根植物

私がモノを選ぶ際に、重視する点の一つに、長持ちするかどうか、というのがあります。服でも、食器でも、アクセサリでも、家電でも、デジタル製品でも、一度買ったら長く使いたい。頻繁に同ジャンルの製品を買うのが好きではないのです。じっくり選んだのだから、多少値段は高くついても(とはいえ、コスパは重要)、じっくり長く、愛着をもって使いたいと思います。それは、花でも一緒。一度出会ったからには何年も面倒みたいと思うのです。その意味で、一度植えたら何年も楽しめる、しかもあまり虫もつかないという意味でオススメなのが、球根植物です。中でもお気に入りは畑地性カラーなのですが、以下説明していきます。

チューリップ:犬を飼っていなければオススメ

球根植物の中では定番とも言えるチューリップ。10月~11月ごろに球根を植えると、そこから少しずつにょきにょきと茎を伸ばしてきて、殺風景な冬のベランダに変化を与えながら成長してくれるチューリップ。そして、蕾から花が咲くころにはベランダにて春の訪れを実感できます。チューリップってあまりにも定番すぎて、最初は私も敬遠していたのですが、いただいた球根があったので、それを試しに植えてみたら、やはり人気の理由がわかるような素敵な花でした。花も大きく、思っていたより鮮やかで派手です。チューリップのくせに、って言ったら失礼だけど、チューリップが本当に一輪あるだけで、その場が華やぎます。

チューリップといえば、世界で最初の金融バブルを起こした張本人だったというのはご存知でしょうか?時は17世紀のオランダ。小アジアのオスマントルコから輸入されたチューリップは、オランダの愛好家たちの間で高値で取引されていたんです。チューリップは、種から育てると、交配を重ねて新種を作ることができるけど、花がつく球根になるまでに3~7年かかります。球根に子株が付いたとしても、それが十分な大きさの球根に成長するまでにはやはり時間もかかるし、できる子株の数も少ない。そのため、需要が供給に追いつかなかったんですね。さらに、そこに投機家が参入し、値段がどんどん上がり、天文学的な数字になっていったんです。もちろん、バブルは長くは続かず、1637年2月3日に突然の暴落。球根の買い手は付かず、気がつけば、チューリップはただの球根植物の品種の一種に成り下がっていたんだとか。株の増やしにくい植物を、交配によりさらにレアな品種を作り出して高値で売るなんてあたり、一部の多肉植物の最近の状況にちょっと似てるなぁなんて思ってしまいました。

さて、このチューリップ、我が家では、一年だけ活躍し、その後、ベランダに顔を見せることはありませんでした。なぜか、それは、

飼い犬がチューリップの葉と茎を食べたからです。

チューリップ、ネモ犬に食べられる
14日に、我が家のコーギー犬ネモが、咲いたばかりのチューリップ(黄色と赤)の茎を2つとも食べてしまい、花びらだけになってしまいました...

これは衝撃でした。飼い犬が、植えてある植物の土を時々食べることはあっても、植えてある植物を食べられるのは、パセリ以来でした。なので、犬の手前、次の年からチューリップは遠慮することにしたのです。でも、そういう事情がなければ、チューリップは育てやすい植物と思います。ただし、下のユリやカラーと違い、チューリップは、子株が成長すると親株が衰えていってしまうので、次の年もきちんと咲く保証がないということもあり、毎年球根を買った方が無難かもね、という植物でもあります。

ローズリリー(ユリ):どんどん球根が増えます。

ローズリリーというのは、ユリの一種ですが、いわゆる無花粉ユリで、花粉が周囲に飛び散りません。一般に、大きな八重咲きのユリというのは、茎や花くびが弱くダラリンと垂れてきてしまいがちですが、このローズリリーは花首も茎もとってもしっかりしています。なので、切り花にしても、花粉が飛び散って服に付いて洗濯が大変、ということもなく、すぐに首が下を向いてしまうということもなく、見ていて非常に美しいお花です。私は、来年も咲かせたいので、切り花にはせず、ベランダでそのまま育ててしまいます。

球根は、春が暖かくなる少し前、1~2月ごろに植えると、夏がはじまる6~7月あたりに花を咲かせてくれます。ただし、花が咲いたあとは、日光に弱いです。日光に当たると、花びらの縁が茶色に変色してしまいます。そして、短い期間(数日)で、花びらを周囲に撒き散らしながら萎れてしまいます。なので、花が咲きそうになったら、日陰に移動させるなどした方が長く美しい花を楽しめると思います。あと、私が育てていたローズリリーがそうだっただけかもしれませんが、匂いがとっても甘く、強く、人によってはベランダにはちょっとキツイと感じる人がいるかもしれません。

また、繁殖力は旺盛です。葉に太陽をたっぷり当てて、シーズンが終わったあとに、土を掘り返してみると、大きく育った親株の周囲に子株がたくさんできています。この子株も次の年、花数は少ないものの、花をきちんと付けてくれます。そして、年を重ねるごとに一つの株につく花の数が1つ、2つと増えていく感じです。ただ、成長が旺盛な分、根詰まりをすぐに起こします。土を掘り返す際には、植木鉢に根がビッシリと張っていて、球根にありつくまでに一苦労という状態。鉢植えでさえそうなんだから、地植えにしたら、もっと増えそうです。

畑地性カラー:毎年花数が増えるのが楽しみ

私のお気に入りの花でもあるのが、この畑地性カラー。我が家では、胡蝶蘭に続き長生きな植物です。

カラーといえば、結婚式などお祝い事の花束の中に見かける白い花が有名ですが、あちらは湿地性カラーという少し違う種類の花です。湿地性カラーは、花の色は白く、全体的に株も大きく、かなり高く大きく成長します。葉っぱは緑のみで、葉に白い斑は入っていません。一方で、花の色が、赤、黄色、黒、白、などバリエーションに飛んでいて、葉にも白い斑が入っていたり、小さめの株だったりというのは、畑地性カラーです。ベランダで育てる大きさとしては、畑地性カラーの方が妥当かなと思います。

湿地性カラーをベランダで育てている人も知っていますが、とにかく鉢も株も大きい。葉っぱも一年中付いている印象です。畑地性カラーは、3月ごろ球根を植えると、6月ごろに花が咲きます。花は一度咲くと、同じものが1ヶ月くらいは咲いている印象です。正確には、途中で枯れるんですが、花びらが落ちることもなく、花の色が多少黒ずむ程度なので、傍目に見ても、花が咲いているのか枯れているのか分かりにくい。なので、花期が余計に長く感じられます。花が終わったあとは、葉だけをそのままにしておくと、気候が寒くなるにつれ、葉が黄色くなり枯れてきて、10月~11月ごろにはすべての葉がなくなります。

カラーの花は、花びらが周囲に飛び散ることもなく、虫がつくこともなく、球根が増えすぎることもなく、毎年花の数は着実に増えてくれて本当に優秀な植物と思います。花の咲いていない時期でも、白斑の入った緑の葉が観葉植物のようで、葉っぱだけでも楽しめます。カラーを購入した際には、日陰で育ててくださいと言われたのですが、我が家の東向きのベランダで朝はばっちり日に当たっていますが問題ありません。むしろ、湿気が多いと、球根が腐ってしまう可能性もあるので、普段の水やりは、土がカラカラに乾いてから、たっぷりあげる感じで十分です。ただし、真夏は、暑いからか成長しているのか、朝起きると鉢がカラカラに乾いているので、毎日水やりをした方が良いと思います。ただし、これはスペインが地中海性気候で夏は乾燥しているからかもしれません。蒸し暑い日本だったら、土もそこまで乾燥しないのかな。いずれにしても、鉢の土を観察しながら、水やりの頻度は調整すればよいと思います。日本は梅雨の季節があるので、その時期は、雨の当たらない場所において、水やりの頻度も減らして、球根が腐らないように湿気に気をつけるのが大切と思います。鉢の位置を移動させて、植物のベストなポジションを探れるのは、鉢栽培の良いところですね。

ヒヤシンス:匂いがとっても素敵

去年の冬より我が家に導入されたヒヤシンス。どういうわけか去年の花が咲いた写真が残っていません。生活に追われていたのかしら。というわけで、今現在のヒヤシンスの写真を載せておきます。

昨年は、お花が一つ咲いただけの小さなヒヤシンスでしたが、今年はその周辺からニョキニョキと小さな株が出てきているのが分かります。このヒヤシンスの鉢は、花後も放置して、株を掘り出さずに、秋になった時点で、一回り大きな鉢に鉢増しをしたのでした。だから、球根がどんなふうになっているのか殆ど確認していなかったので、一体どんな姿で芽が出て来るのか想像もつかなかったのでした。葉が枯れたあとは、鉢にはほとんど水をあげることもなく、再び水をあげ始めたのは、11月になってからです。

ヒヤシンスは、真冬に美しい花を咲かせてくれて、殺風景なベランダを彩ってくれる貴重な植物です。ヒヤシンスといえば、小学校の頃、学校で行なった水栽培。透明のプラスチックの鉢に水を入れて、その上に球根を載せて、根がニョキニョキ伸びてきたり、茎がどんどん伸びてきて花を咲かせるのを観察するアレです。その水栽培でおなじみの印象がありました。もちろん、球根を水栽培する方法でも大丈夫なようですが、それだと来年再び花を咲かせるに十分なほどに球根は成長しないんだそうで。水栽培後に鉢植えに移すという方法もあるようですが、私は最初から鉢植えでいきました。

まだ育て始めて一年ちょっとなので、細かいことはあまり言えませんが、私がヒヤシンスで気に入った一番の点は何と言っても、その匂いです。爽やかでとっても心地よい匂い。ヒヤシンスのお花の匂いをかぐととても幸せな気分になれます。今年はどんな花を咲かせてくれるのか、あの素敵な匂いをかぐことができるのか、今からとても楽しみです。

花が終わったあとは

球根植物は、虫もあまりつかないですし、短期間ですくすく育って花が見られます。花期は短いけれど、いくつかの球根植物をローテーションすればそれなりに楽しめると思います。

さて、花が終わったあとは、花を切って葉だけの状態にして、葉が自然と枯れる季節になるまで、十分に太陽に当ててあげましょう。適度に水をあげながら、太陽の光をたっぷり当てることで、球根が太り、来年も花を咲かせるに十分な栄養を取り込むことができます。葉が枯れたあとは、その鉢を秋まで放置してもよし。球根を掘り出して、暗く涼しい場所に保管してもよし。鉢を秋まで放置する場合は、雨の当たらない場所に保管しましょう。水はあげなくて大丈夫です。そして、秋になったら、新しい土に植え替えます。

親株の周りに、新たにできた小さな球根たち。次の年は花は咲かせないかもしれません。そういう球根を、次の次のさらまた次の年に咲かせるべく根気強く育てるか、ベランダのスペースが限られてるからと、子株は育てずに親株だけ残すか、はそれぞれの自由です。ちなみに私は親株をメインにしつつ、大きめの子株だけセレクトして次の年も植える派です。

このように球根植物は球根さえ腐らせなければ、長くお付き合いできる植物なので、皆様もいろいろな植物にトライしてみてくださいね。

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最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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