虫に気をつけたい植物、続編

これまで我が家のベランダで育てた植物を育てやすさで分類しております。前回より、虫のケアさえしていれば、簡単に育てられますよという植物たちの記事を書いておりますが、今回はその続きです。前回の記事はこちらのリンク↓をご参照ください。

虫に気をつければ何とか育つ植物とは
パンジーはアブラムシ。バジル、パセリ、ラベンダーは、ハダニ。そこに気をつければ、ベランダで育てやすい植物です。

ポインセチアは大量の白い虫

クリスマスの時期になると、数々のお店や各家庭をにぎやかにデコレーションしてくれる赤と緑の葉っぱだけの植物、それがポインセチアです。実際は花も咲くんですが、花よりも葉の方が断然目立っている感じです。

この赤と緑のコントラストがいかにもクリスマスという感じで素敵ですよね。最近では、赤と緑の組み合わせだけではなく、赤に代わって、ピンクやクリーム色、ライトグリーン、班入り、などバリエーションがどんどん増えている印象があります。

一方で、クリスマスが終わるといつの間にか消えている植物でもあります。みんなあれ、どうしているんだろう? 季節が終わったらポイってサヨナラする方々もいるでしょうが、丁寧に育てて、来年のクリスマスにもお目にかかれば…そう思って、大切に育て続ける、少なくとも、続けようと努力する方々もいらっしゃることでしょう。

短日処理

シーズンを終えてもポインセチアを育て続けれていると、葉はだんだん緑色になってきます。そして、ただの緑色の植物になってしまいます。あの赤色は紅葉の色だったのかしら、みたいな。

そして、来年の秋冬にも、ポインセチアが赤い色に色づくには、短日処理というちょっと面倒なことが必要になってきます。あの赤い色は、気温が低くなると赤く色づいてくるモミジやカエデの紅葉とは少し違っていて、一日の日照時間が変わると葉が色づくようになっているのです。このため、9~10月あたりから、夜7時ごろから翌朝9時まで、植物をダンボールやポリ袋などで覆ったり、押入れなどの真っ暗な場所に移したりして、光を遮断する作業、いわゆる短日処理が必要になるんですね。この短日処理で花芽を付けることに成功すると、葉が赤くなってくるのです。

この期間、決して光を当ててはダメで、この作業を40日間は続けないといけないらしい。蛍光灯の光でも、光と認識してしまうので、完全遮断が鉄則。これ結構難しいんですよ。まず、夜7時~翌朝9時まで遮光、って思っても、気がつくと忘れてたりします。あ、今日、遮光してないや、と。そうなるとイチからやり直し。あるいは、昼過ぎまで遮光したままだった、という事態が発生することも。

オンシツコナジラミ

我が家の場合、クリスマス前に購入したポインセチア。クリスマスが終わったあとも、室内で管理していたのですが、4月半ばあたりから、屋外へ出すことにしました。趣味の園芸を見てたら、この時期は屋外で管理と書いてあったというのもあるけど、何よりも、

白い虫が大発生…

なんか、小さい白い虫で、遠くから見ている分には気づかないのですが、ちょっと鉢が動いたりすると、ブワって空中に飛ぶというか舞い上がるというか、最初は虫なのかカビなのか分からなかったほど。どうやらこれ、オンシツコナジラミという虫らしいです。室内で、オンシツコナジラミと同居し続けるのは、ちょっと辛い…でも、撃退するには数が多すぎる…、なら、屋外に置いたら、この虫たちどっか行ってくれるかも、こういう思考経路をたどり、屋外へ置かれることとなったのでした。

しかし、屋外へ置いても、オンシツコナジラミが消え失せることはなく、葉もベトベトしてきてしまって、あぁ、どうしよう、となり、6月を過ぎた頃に、ポインセチアは我が家から姿を消すことになったのでした。あんなに短日処理について調べては心の準備をしていた私は何だったのだろう…。

とはいえ、ポインセチアは、大量のオンシツコナジラミに覆われていてもとっても元気にグングン成長していたので、オンシツコナジラミを撃退さえしてたら、きっと育てやすい植物なんだろうな、と思います。でも、次の年も赤い葉を見たいなら、短日処理は根気のいる作業ですよー。だから、毎年クリスマスになると、新しい株を買っちゃう人が多いんだろうね。

ゼラニウムが好きな虫は

スペインでは超メジャーな植物、それがゼラニウムです。もう各家庭のベランダを、窓際を、彩っています。なんか、スペインの街を歩いていて、おうちの窓辺に、ピンクの、オレンジの、素敵な花が咲いてるわ、と思ったら、たいていそれはゼラニウムだったりします。

オールシーズンOKは頼もしい

確かに育てるのに、ほとんど手がかからない。土が乾いたら、水を上げる。たまに液体肥料をあげておけば、花芽が伸びてきて、どんどん花を付ける。

花が見られる期間も長い。ポインセチアが季節限定(クリスマス)の植物というイメージが強いなら、こちらゼラニウムはオールシーズンOKな植物というイメージ。こちらが温暖な地中海性気候ということもあるだろうけど、普通に、冬の間も咲いてますからね。

あと、挿し木で簡単に増えるから、一株だけ買ってきて、プランターで増やすなんていうのも可。お財布にもやさしい花です。色も、ピンク、赤、白、班入り、と鮮やかな色が豊富で、ベランダを華やかに演出したい場合は、本当に手っ取り早い植物なんです。

私も、そんなゼラニウムに惹かれて購入を決意。花は、一つ一つは小さいけれど、固まって咲くので、全体に見ると大きく見えてすごく華やか。

ベランダに置くことの唯一のデメリットは、咲き終わった花びらが結構パラパラ派手に落ちるので、掃除が面倒なこと。それに目をつぶれば、本当に、育てやすいお花です。

アフリカからやってきた蝶々

しかし、そんな万能ゼラニウムにも落とし穴が…。敵は意外にも美しく、アフリカからやってきたのでした。

最初は、あら、綺麗な蝶々が、ゼラニウムの周りを飛んでいるわと思っていました。蛾ではないシジミ蝶です。小学校一年生の頃、蝶々博士になりたい、と言って、図鑑を毎日眺め、蝶の種類を名前をほとんど網羅していた私ですもの。蝶々と蛾の見分け方なんて簡単なこと。蝶や蛾の小さな頭の先から生えている2本の触角。そこに毛が生えていれば蛾、生えていなければ蝶なんですね。また小さく茶色い羽の形から、シジミチョウ科の蝶だなということも分かりました。シジミ蝶は、種類がたくさんあるし、似ているし、紛らわしいのがたくさんあるから、シジミ蝶からさらに細かい名前までは見ただけでは分からなかったんですけどね。でも、こんなベランダに小さな蝶々が舞い降りるなんて素敵!などとメルヘンチックに思っておりました。

しかし、何日かして、あれ?

ゼラニウムの葉に大量の芋虫が。毛虫じゃなくて、芋虫。毛虫は蛾の幼虫、毛がない芋虫は蝶の幼虫だから、蝶の幼虫が大量にゼラニウムにいるってことです。その場ですぐ、手で取り除いたのですが、取っても取っても、芋虫が発生します。そう、あの美しきシジミチョウこそ、この芋虫の親だったのです。

ゼラニウムシジミ

その名前、ゼラニウムシジミ、そのまんま。学名を、Cacyreus marshalli。カキレウス・マルシャッリとでも読むんでしょうか。スペイン語のウィキペディア情報によると、もともとは南アフリカ原産の蝶だったのが、どんどん北上し、1980年代には地中海地域にまで進出するようになったんだとか。北上しすぎ。ゼラニウムの葉っぱが大好きな芋虫で、ゼラニウムばかり狙ってくるのですが、ダンドク(カンナ科の多年草)やベルサ(Berza)というキャベツみたいな野菜の葉も好んで食べるようです。

このゼラニウムシジミの、ゼラニウムに対する攻撃が半端なかったです。蝶々自体は嫌いじゃないから、葉っぱ食べたければどうぞって言いたいんだけど、おすそ分け程度じゃなくて、本当に葉という葉を食べ尽くすんですよ、この芋虫たちは。だから、放っておくとゼラニウムは枯れます。茎だけになるので。いや、下手したら茎も食べているので。片っ端から取っても取っても、付いてくる。まさに終わりなき戦い…。そしていつものように、私が敗北したのです。

このゼラニウムシジミさえ、うまく、避けることができれば、ゼラニウムはこのうえなく育てやすい植物と思います。日本には、ゼラニウムシジミはまだ上陸していないでしょうから、行けるかも?ただし、日本は湿気の多い梅雨のような季節があるので、虫だけでなく病気にも気をつける必要があるでしょう。その意味で、栽培の難易度が少しだけ上がるかもしれません。

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