普通に育てるのが大変な植物とは

植物のおはなし
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前回より、これまで私が育てた植物について、ケアが大変なものとそうでないものをまとめております。今回はその第二弾ですが、ケアが大変云々以前に、普通に育てるのが大変だったという植物を紹介します。植物というのは結構丈夫なもので、水を適度に与えていれば、勝手に育っていくのが大半な気がするのですが、中にはそうではないものも存在します。今回のはそういう植物(と私が判断しているもの)です。

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普通に育てづらい植物:エラチオール・ベゴニア、もみの木

エラチオール・ベゴニアともみの木。もう大きさから見た目からして全然違う植物をひとまとめにして、同じカテゴリーで論じることにしてしまい申し訳ございません…。さて、一見、この何の関連性もなさそうな二つの植物。その共通性はなんでしょう。

それは、普通に育ててるのに枯れてきてしまう、です。私の育て方が悪いのか、うちの住まいが植物の生育環境とマッチしていないのか分かりませんが、なんか気が付くと枯れる、というパターンです。努力のしようがない。一番、たちが悪い。

エラチオール・ベゴニア

こちらが、元気だった頃のエラチオール・ベゴニア。

エラチオール・ベゴニアは結局、我が家で6ヶ月間、生育しておりました。最初はたくさん花を咲かせてくれてそれはそれは綺麗でした。ですが、だんだん花数が少なくなっていく。ありゃ、おかしいな。最初は胡蝶蘭の横、室内で管理していたのですが、葉も減ってきたので、ベランダへ出すことに。しかし、状況は変わらずに花数は減るばかり。液体肥料を足してもあまり効果は見られず。量が少なかったのかしら。とにかく花も葉も、減って、減って、最後は茎だけになってしまったのでした。とても素敵な花だったので、再びいつか挑戦したいとは思うものの、失敗原因が分からないので、またも撃沈する気がしてしまい、手を出せずにおります。

ミニもみの木

そして、もみの木。もみの木を一年中ベランダで育てようというのは、おそらくファンタジーでしょう。誰もがそう言います。私もそう思います。ですが、一度は挑戦してみたかったのでした。最初は、もみの木もどきのミニもみの木。小さいし、場所とらないし、クリスマスの時期に購入したものが、来年も元気だったら、毎年成長したら、素敵じゃない!と心躍らせながらトライしたのです。こちらがそのミニもみの木。

その高さ30センチほど。「もみの木」ではない、ちゃんとした名前があるのでしょうが、分かりません。日本に行ったとき、ホームセンターの園芸コーナーで、似たようなミニもみの木を何種類か見かけたので、その類と同様のものと思われます。

そして、ハイ、現実はそう甘くはありませんでした。

クリスマスの季節が終わり、もみの木はベランダに出される。そのままでは、根詰まりをおこすのではないかと思い、鉢増しをしました。しかし、春の訪れと共に葉先から茶色になり黄色になり…。気が付くと、根はグラグラ。鉢増ししたのに根は全然伸びていませんでした。そのときは、我が家は比較的温暖な地域なので、もみの木の生育環境にはそぐわなかったのかな、と思っていたのです。ですがその翌年、別の種類でしたが、同じようなミニもみの木を日本の実家で購入したのです。そして、クリスマス終了後、自宅の庭に植えられ、小ささを保ちながらもその後すくすく成長し、翌年のクリスマスも常緑の木を風にたなびかせていたのを目の当たりにしたのでした。気候のみが原因ではなかったのかもしれません。ベランダではなかったら、地植えだったら、あるいは日本だったら、ミニもみの木でも種類によっては、うまくいくのかもしれません。

本物のもみの木

いわゆる本物のもみの木にも挑戦してみました。これは去年のクリスマスのことです。その大きさ1.2メートルほど。重さは、20キロくらいだったかしら。値段は25ユーロだったかな。大聖堂の前で開催されていたクリスマスの市で購入したのです。もうね、重いですから、家までもって帰るのに一苦労ですよ。

日本で出回っているもみの木は、「ウラジロモミ」と呼ばれる種類が多く、ヨーロッパで出回るもみの木は、「ドイツトウヒ(アカモミ)」や「ヨーロッパモミ」と呼ばれる種類が多いらしいのですが、うちにやってきたのは葉の裏が白っぽかったので、ヨーロッパモミという種類だったのではと思います。スペインのピレネー山脈にも分布している木のようだし。

さて、クリスマスツリーが自然の木というのは、本当に心地よいものです。今はプラスチックのツリーでもいろいろ素敵なものが出回っていて、雛飾りを出すみたいに毎年使用できるのは便利だけど、自然の木というのは独特の風合いを感じさせて、シンプルな飾りをつるしただけでも、ある種の風格が出てくるから不思議です。とりわけ我が家は、球だの人形だの飾りを木につるしても片っ端から子供が取り除いてしまうので、モミの木に電球のみという寂しい姿になることが多かったのですが、それでも十分クリスマスらしい雰囲気を感じることができました。

さて、そんなもみの木が育てにくいのか、放っておくと枯れてしまうのか、どうやらそうらしいです。近所の人も親戚の人にも同じことを言われました。確かに、新年を向かえ、レジェス(1月6日の東方三博士の日)が終わると、心なしか木の周辺に細かい落葉が増えてきた気がしました。これからどんどん落葉していって枯れていってしまうのか。私にはそれを見届ける勇気があるのか…。過去に枯らしたミニもみの木の前例が頭をよぎります。

私の住む町では、クリスマスツリーの回収サービスというのを自治体が実施しています。クリスマスの時期(こちらでは1月6日までがクリスマスのシーズン)が終わると、近所の公園に、もみの木の設置スペースが設けられ、さる期日までにそこにもみの木を置いておくと、自治体が回収してくれるのです。回収されたモミの木は粉々にされて、リサイクルされるんだとか。

もちろん、そこでツリーを回収せずに、自宅に温存する手というのもあります。しかし、もし、夏に枯れたら、いや、夏までもたずに春に枯れたら、そのモミの木は普通のゴミとして回収され、他のゴミと同様に捨てられるだけです。だったら、他の仲間のモミの木と共に回収される方がいいんじゃないか。結局、そのように考え、我が家は、決められた期日の前日に、モミの木を公園の回収スペースへと置いたのでした。短い間だったけど、クリスマスに素敵な彩りを加えてくれた素敵なモミの木さんに、感謝の気持ちを込めながら。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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この記事を書いた人
クレウエタン

7歳の息子の子育て、13歳のコーギー犬、ベランダ園芸(多肉植物や胡蝶蘭)が主なテーマ。最近は、ラズベリーパイ、AI、パソコン、スマホのアプリ、プログラミングにも興味あり。

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暮植譚~クレウエタン

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