犬と赤ちゃんの共存を考える

犬と子供
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我が家に赤ちゃんが来て、はや3年。赤ちゃんが生まれたのは、ネモ犬が5歳のときでした。子犬の時期を過ぎ、かなり落ち着いてきた時期。でも、赤ちゃんとの共存は上手くできるだろうか、嫉妬したりしないかな、そういう不安は常にありました。共存を可能にするために、できる限りの努力をしようと、赤ちゃんが生まれる前から身構えていました。本日は、赤ちゃんと犬が共存するために、我々が行なった試みを紹介します。どれが効いたのか、どれも効いたのか分からないけれど、今のところ、子供と犬は同じ住空間で仲良く過ごすことができています。

 

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妊娠中から言い聞かせる

赤ちゃんが生まれて、ある日突然家にやってきて、「あら、驚いたぞ、何だこいつ、ワンワン!」とならないように、妊娠中も、愛犬には「ここに赤ちゃんがいるよ、もうすぐ家にやってくるよ。仲良くしてね」と常々言い聞かせていました。犬に話しかけるなんて意味ないよ、と思う人もいるかもしれませんが、ずっと一緒に暮らしていると犬は人間の言葉をかなり分かるようになります。話せないけど分かってる、みたいな状態。犬も赤ちゃんの存在に何か気付くところがあるのでしょう。眠っているときも、愛犬は妊娠中の私のお腹に乗ってくるどころか、横になっている私のそばに来て、ぴったりと身体を寄せてきて、赤ちゃんと私を暖めてくれてる?、もしやお腹の赤ちゃんとコミュニケーションを取ってる?とすら思うことがありました。

赤ちゃんの衣服の匂いを嗅がせる

ある日突然、見たこともない生き物である赤ちゃんが家にやってきて、見知らぬ匂いを嗅ぐと警戒することがあるかもしれないと思い、私が出産後で病院にいるうちから、赤ちゃんが身に着けた衣服を家に持って帰ってもらって、犬に嗅がせていました。夫は、赤ちゃんの使用済みオムツまで持って帰って、愛犬に嗅がせたと言ってました。これには正直そこまでする必要があるんかいってツッコミたくなりましたが、頼む!警戒せんでくれっていう願いの表れと理解しました。でも、犬って不思議なもので、道で散歩していても、子犬には決して吠えかからないように、小さいものに対する理解というのが本能的に備わっているのかもしれません。赤ちゃんの服やオムツの匂いを嗅いでも、特段緊張することもなく普通にスルーしてたようです。

でも多少は嫉妬する

うちの場合、生まれてすぐに私の実家の家族がスペインに手伝いに来てくれて、犬を飼い慣れていない私の家族が、犬と赤ちゃんの両方を相手するのはキツイだろうということで、子供が生まれて最初の1ヶ月、愛犬は夫の実家にお世話になりました。なので、両者のまともな初対面は生後1ヵ月後ごろだったのですが、やはり愛犬も最初は、明らかに戸惑っていました。すやすや寝ている赤ちゃんが急に泣き出すと、愛犬は、ピヨピヨ鼻を鳴らし始めて、何これ?誰これ?オーラを全開でした。一方の赤ちゃんは、犬の存在すら気付いてなさそうでしたけど。

でも、犬が顔を近づけても赤ちゃんは何もしてこないし、愛犬の方に突進してくることもない(当然です。まだ寝返りだってできないんだから)。徐々にこの子は無害だ、と分かってきたみたいで、赤ちゃんに対しては完全無関心になりました。赤ちゃんが泣き出すと、最初は私に知らせようと吠えたりすることもあったのですが、そうなるたびに犬だけキッチンに一時的に隔離する方法を取りました。赤ちゃんが鳴いて吠えると、キッチン隔離政策が発動されると気付いたのか、次第に吠えなくなりました。こうして、私が授乳で夜間に何度起こされても、愛犬は何の反応もしなくなりました。

成長すると共にお友達に

当然ですが、赤ちゃんは成長します。寝返り、お座り、ハイハイ、立っち、一人歩きと進み、だんだんと行動範囲を広げていきます。その過程で子供も犬を認識し、犬も子供を認識し、徐々に相互に理解しあっていきます。子供も犬に嫉妬するし、犬も子供に嫉妬する、子供も犬と遊びたくなるし、犬も子供を遊びに誘いたくなる。人間同士の関係が時間の経過と共に堅固に構築されていくように、犬と子供の関係も、気が付けば自然な関係に変わっていました。

3歳の今は、子供が犬と遊びたい盛り。暇を持て余すと、犬に突進していって、「おんま」と言って愛犬の背に乗ろうとします。犬が馬じゃないことを分かっていてのこの台詞、確信犯です。短足コーギーなので、その高さ約30センチ、子供が乗るにはちょうど良い高さなのです。ですがコーギーはその長い身体から腰を痛めがちなので、「お願いだから、犬の背には乗らないで」と言うのを根気良く繰り返しています。あるいは、犬の玩具を投げて一緒に遊んだり、犬の歯を恐竜のおもちゃの歯と比べて、そっくりだねーなんて学びもしてます。

愛犬は愛犬で、子供が朝、幼稚園に行くのを渋って機嫌悪くしていると、部屋中を駆け回って、子供の笑いを誘おうとしたり、近くに寄り添って犬なりに元気付けようとしたりします。子供が度を過ぎることをしてくると、ガオって軽く唸って牽制します。子供はそれを「モワ」と表現します。「ママ、ネモがモワって言ったよ」と。

とはいえ、犬は犬、子供は子供

犬と子供が仲良くやっているとはいえ、やはり犬は犬、子供は子供。興奮して行き過ぎた行動を取ってしまうことが、決してないとは言い切れません。犬と子供が一緒に遊ぶ際には、必ず親が見てあげられる環境にあること。どちらかが興奮しすぎてしまった場合は、冷却期間を設けるべく、あえて距離を取って頭をクールダウンさせること。決して、子供と犬だけの状況におかないこと。これらは忘れてはいけないことと思います。

一緒に暮らしていくというのは、毎日を積み重ねていくということ。日々試行錯誤しつつ、心地よい環境を構築していくようにしたいですね。

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