少し時間が開いてしまいましたが、前回は、幼稚園に行きたがらない息子の話をいたしました。
家では日本語、学校ではスペイン語とカタルーニャ語、と全く言語環境が違うため、先生の言っていることも、同じクラスの子どもが言っていることもよく分からない、それで困惑したのか、幼稚園に行くのを強烈に拒絶する日々が3ヶ月以上続いたわけです。
でも、実はそうではなかったのかも、と最近は思うのです。本日は、息子が幼稚園に行きたくなかった本当の理由についてのお話です(下に続く…。)。
言語の違いだけではなかった?
昨年の9月より幼稚園が始まってから、強烈に行くことを拒絶し続けた我が息子。早生まれで、2歳9ヶ月という学年では一番下の年齢で通い始めたうえに、幼稚園で使われている言葉はカタルーニャ語&スペイン語という、家の言語(日本語)とは全く違う言葉。そんな環境に馴染むことができず、幼稚園に行くのを拒否している、私はそう考えていました。
でも、最近になって思うのは、もしかしたら、そうではなかったのかも、ということです。
幼稚園はママのいない時
最初は、どうして幼稚園に行きたがらないの?と聞いても的を得ない答えが返ってきていました。ですが、徐々に言葉を話せるようになり、幼稚園のことを
「ママのいない時」
と表現することに気づきました。私はそういう言い方はしたことがなかったので、幼稚園に通う同じクラスのもう一人の日本人の子がそう言ったのかもしれません。
そっか、幼稚園はママのいない時、なんだ。
あらためて、そうだと思いました。そして、徐々に、幼稚園にどうして行きたくないのか、と聞くと、
「ママがいないから」
「ママと一緒に幼稚園で遊びたい」
「ママと一緒に行きたい」
と、ボソボソ言うようになりました。
幼稚園に行きたくないのは、スペイン語やカタルーニャ語で何言ってるか分からないのが最大の理由と思っていたし、それが原因の一つであるかもしれないけれど、本当はもっと単純な理由だったのかもしれません。
とことん付き合うか…
もちろん、いくら子どもがママと一緒にいたいからって、それが許されない環境の子どもたちはたくさんいます。ワーキングマザーであればなおさら、主婦だって子供を預けなければいけない状況の人だっているでしょう。
私も、徐々に社会復帰したいと思っているし、そのためには、子供が幼稚園に行っている時間というのは、本当に少しの時間でも、社会復帰のための準備や、自分のことができる唯一の時間だったりして、それがないというのは結構キツかったりする。
でも…。子供に心の準備ができていないというのなら、そういう日があれば、
無理には幼稚園に行かせずに、ヤツに付きやってやるか、と思うことにしたのです。
甘やかしているのかもしれません。でも、生死に関わるような悪いことをしているわけでもないし、今、幼稚園に行かない日があったからといって、これから先、大きくなって休みグセが付くとは思わない。
本当に、幼稚園が楽しいと思う日がくれば、自ら進んで行ってくれるんじゃないか。私はそういう息子の意志が出現する日まで気長に付き合おうと思っています。
次回は、3歳を過ぎて現れた言葉の変化についてのお話です。
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