一人一言語とかムリ、ハーフの子の乳児期

幼児の教育
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スペイン人の父と日本人の母を持ち、スペインの中でもカタルーニャ語を使う地域に住み、国際語ということで英語も習う。物心つかないうちから4ヶ国語環境で暮らしている我が子。こんな言語のミックスで本当に大丈夫なんかい?と常々思っています。

今回は、幼稚園に行く前までの我が子の言語環境を振り返ってみます(下に続く…)。

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息子を取り巻く言語環境

まずは我が家の事情を紹介したいと思います。我が子を取り巻くコトバの環境を説明しますと、以下の通りです。

  • 私の母国語は日本語
  • 夫の母国語はスペイン語。でもカタルーニャ語も同等レベル。
  • 夫婦間の会話は日本語とスペイン語が半々くらい

さらに、昨年の9月から通い始めた幼稚園では、

  • 主要言語はカタルーニャ語
  • 子ども同士や先生との会話ではスペイン語も出てくる
  • 1日30分、週に3回は英語の授業もある

という状況です。要は、息子は3歳になるかならないかのうちに、日本語、スペイン語、カタルーニャ語、英語と4ヶ国語の環境に置かれているわけです。これはキッツイかなーと、モノリンガルな日本語環境で育った私は思ってしまいます

乳児期の家での言葉

ハンドサイン

言葉がきちんと出ないうちから、最低限のコミュニケーションは取りたいと思っていたので、「手をにぎにぎする」は「おっぱいちょうだい」の意味、というハンドサインを教えました。このハンドサインが大活躍して、そのうち「お腹すいた」という意味でも使われ、アレ欲しい、コレしてちょうだい、という「お願い!」の意味でも使うようになりました。

手をにぎにぎ、という動作は、マンマという言葉を覚えると共に、次第に消滅していきました。代わりに、何でもかんでも要求する際に、マンマという言葉が使われていた時期もありました。

1歳4ヶ月を超える頃には、マンマ(ご飯、要求)、バイバイ(挨拶)、ブッブー(車)といった言葉を使っていました。

1歳5ヶ月頃には、自分の名前が分かってきたのか、自分の名前をリピートするようになりました。周囲のモノの名前に関心が出てきたようで、「こぐまちゃんとどうぶつえん」の絵本のゾウのページで指差しながら「じょう」と言います。子どもがどこからか私の白いハンドバッグを持ってきた時に、私が「私のバッグ~」っていうと「バック」と真似して言います。この頃は、何でも親の言う言葉を真似したいようでした。知りたい単語があると指差して、これ何?という意味で、「ん?」「ん?」と聞いてきました。家でも外に出かけても、何でもかんでも「ん?」「ん?」と聞いてくるので、その都度答えるのは少し大変でしたけど。

日本語がメインに

多言語環境で過ごさないといけない子どもの運命は、当然生まれたときから分かっていました。その時は、母親も父親も、それぞれが自分の母国語で接していればいい、と聞いていました。「一人一言語の原則」ってやつです。なので、私はひたすら日本語で子どもに接したのでした。

その甲斐あってか、彼が最初に学んだのは日本語、いや、日本語ばかり出て来るようになりました。

父親はスペイン語で話しかけていたのですが、その時の気分で日本語で話しかけてしまうこともしばしば。一人一言語の原則を、私ほど徹底してなかったんですね。子どもは父にも日本語で大丈夫だ、と思ったのか、父にも日本語で話しかけ、そのまま成長していきました。

つまり家の中では日本語オンリーみたいな状況に。

でも、気にしてなかったんです。幼稚園に行きだしたら、現地語がどんどん強くなると聞いていたし、家の中は日本語って割り切ってもいいじゃない、と。

それが甘かった~と気づいたのは、子どもが幼稚園に行きだしてからのことでした。

次回は、昨年の9月に幼稚園に入園した頃の言葉の状況をお話します。

幼稚園へ行き始めた時期の言葉の発達
幼稚園に行き始めたころは、日本語はよく話せましたが、スペイン語とカタルーニャ語はさっぱりでした。英語の方がまだましだったかも。

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