近所に自生する多肉植物やサボテン

多肉植物やサボテンというと、南米やアフリカなどの外国から輸入されたものを各家庭で育てていると思いがちです。その辺ではお目にかかれないような印象ですが、実は、スペインでも、日本でも、昔から自生している多肉植物が存在していたりします。今回は、うちの近所に生えている多肉植物やサボテンのお話です(下に続く…)。

自生ってどういうこと?

自生しているといっても、昔からずっとそこに生えているものと、誰かが植えてそこに定着してしまったものがあります。

誰かというのは、人が植えたかもしれないし、鳥などの生き物について種がやってきたかもしれません。昔からずっとそこに生えているというのも、その国が原産の、もうずっと、ずっと何千年も昔から生えているのかもしれないし、数百年前に外から持ち込まれて、以来ずっとそこに生えているのかもしれない。

要は、誰にも栽培されていない状態で、そこに生えているのを自生している、といいます。さらに、その植物が最初に誕生した場合は、その地が原産地ということになります。自生している植物でも、その地の原産のものと外来のものがある、ということですね。

サボテン

少し調べてみたのですが、サボテンというのは、基本、南北アメリカやその周辺の島が原産なんだそうです。

なので、日本やスペインなど、ユーラシア大陸に生えているサボテンは、もとは南北アメリカから持ち込まれたもののよう。日本原産やスペイン原産のサボテンというのは存在しないということですね。

日本のサボテンは、スペインやポルトガルなどのいわゆる南蛮人が、新大陸発見後の16世紀後半に持ち込んだものが最初なんだそうです。当然、スペインに生えているサボテンも新大陸から持ち込まれたものなのでしょう。

スペインの我が家のそばにもサボテン、生えてます。

写真では分かりにくいですが、結構巨大です。今度、機会があれば、近くまで行ってみたいと思います。

廃墟の前にもサボテンがいっぱいありました。

この写真では小さくて分かり辛いので、拡大してみると、

かなり大量にサボテンが生えているのがお分かりでしょうか。

これは廃墟の庭ではなくて、廃墟の外側に植わっています。この廃墟は、大きな公園の一角にあるのですが、このあたりは昔は石切場だったのですが、1980年代末に公園となった場所なのです。それ以前からここにサボテンがあったのか、公園にしてからサボテンを植えたのかは謎です。下が固い岩で乾燥しがちな土壌なので、サボテンさんもそのまま気持ちよく植わっているのでしょう。

多肉植物

サボテンが南北アメリカ原産以外は存在しないのに対して、日本原産やヨーロッパ原産が存在しているのが、多肉植物です。多肉植物といえば、アフリカのイメージが強かったので、これは意外でした。アフリカのイメージが強いのは、リトープスやハオルチアがそうだからかしら。

日本原産の多肉植物

ここで、日本原産の多肉植物を見てみましょう。日本原産の多肉植物としては、主に以下のものがあります。

子持ち蓮華


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私が日本に行ったら、ぜひゲットしたいなと思っている多肉植物の1つです。こちらは、ベンケイソウ科はオロスタキス属の子持ち蓮華(Orostachys boehmeri)。花を咲かせた株は枯れてしまうんですって。

富士


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こちらもオロスタキス属の多肉である富士(orostachys malacophylla var.iwarenge’Fuji‘)。珍しい多肉植物らしくて、ネットで探しても高いお値段のしか見当たりません。確かに、斑の色が独特で美しいですね。

タイトゴメ


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ベンケイソウ科マンネングサ属の多肉植物タイトゴメ(Sedum oryzifolium)。セダムっていう感じの姿ですね。比較的丈夫な品種のようです。

キリンソウ


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多肉質の多年草の山野草とも言えるベンケイソウ科のキリンソウ(Phedimus aizoon var. floribundus)。写真のテカリダケキリンソウは、南アルプスの光岳という山にちなんで付いた名前だそうです。

ミセバヤ


中斑(斑入り)ミセバヤ を楽天で見る

ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属のミセバヤ(Hylotelephium sieboldii)、日本では、私の実家がある群馬県などで野生化しているそうです。野生化したミセバヤ、見つけてみたい…。上の写真で紹介したミセバヤは、国内数少ない自生地、小豆島産のミセバヤの斑入り品種とのこと。ミセバヤといっても色々な種類があるようですね。

ツメレンゲ


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ベンケイソウ科イワレンゲ属の多肉植物であるツメレンゲ(Orostachys japonica)。学名が、オロスタキス・ジャポニカ、ですもんね。日本には古くから存在し、江戸時代には園芸種として盛んに栽培されたそうです。かのシーボルトが、ミセバヤとともにツメレンゲを紹介して、ヨーロッパにも知られることとなったようです1

以上、日本原産と言われる多肉植物をざっと紹介してみました。こうした日本原産のもの中には、絶滅の危機にあるものが存在する一方で、日本の気候に合っているので育ちやすいのか、自生している(野生化している)ものも多々あるようです。近所を歩いてみたら、案外、その辺に生えているかもしれません。

我が家の近所に自生する多肉植物

さて、日本からスペインに場所を移しまして、うちの近所を見渡してみると、まず目につくのがこちら。

これもかなり巨大ですが、アガベの一種と思われます。アガベは、北アメリカ南部から中央アメリカ、西インド諸島、南アメリカ北部に221種が自生している2 そうで、ヨーロッパ原産はないようなので、もともとは新大陸から持ち込まれたものなのでしょうね。

また、公園の裏山の岩肌にはこんな多肉を見つけました。

別の角度から、

赤いタコみたいな茎も見えます。

これは、セダムの一種かな。セダムは、マンネングサ属とも言われ、アジア、ヨーロッパ、アメリカ大陸などに広く自生している多肉植物です。これは、日本原産のタイトゴメにも、少し似ていますかね。これがスペイン原産の多肉なのか、外来種なのかは分かりませんが、やはり乾燥した岩肌で、他の植物と一緒に快適に育っている様子でした。

皆さんも、自宅のそばを観察してみると、意外な多肉植物がひょっこり生えているかもしれませんよ。

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