VPN業者を使わずに、VPNを利用する方法

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本日は、VPNプロバイダ(業者)を使わずに、VPNサービスを利用する方法について考えてみます。

前回の記事では、海外から日本のテレビ番組や各種コンテンツを楽しむ際におススメのVPNサービスを紹介しました。

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面倒な設定なしに気軽に始められるという意味では、Interlinkのような業者のVPNサービスに契約すれば手っ取り早いし、とっても楽ちんです。

ただ、サービスによっては、割高に感じることがあったり、時おり、速度が遅いなぁと感じることがあったり、と何かもっと良い選択肢はないかなぁと常々考えていました。

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VPNサーバを立てるという選択肢

そんなときに、じゃあ、いっそのこと自前でVPNサーバを立ててみたらどうだろう、と思ったのです。

自前でVPNサーバーを立てるには大きく2つの方法があります。

1.自分のパソコンにVPNサーバーを立てる

まずは、家に余っているパソコンなり何なりをサーバーにして、そこにVPNサーバを立てる方法です。一見、一番安上がりにな方法に思えますが…

ただし、私の目的は、日本のテレビ番組などのコンテンツサービスを楽しむためにVPNサーバを立てたいわけでして、そのためには、日本国内でVPNサーバーの環境を構築する必要があります。たとえば、実家のパソコンやラズパイを利用する…など。

ですが、実際にやろうとするといろいろ障害があります。具体的には…

通信速度が微妙?

まず、気になるのが通信速度です。

仮に、自分の日本の実家のパソコンにVPNでつないだとして、ビデオを見るのに十分な通信速度は出るのだろうかという疑問がありました。

家のネット回線なんて末端の末端です。線も細そうだし、いくら光回線でも、外部(海外)からアクセスした際に十分な速度が出るんだろうかという不安でした。

これに関しては私は実際に試したわけではないので分かりません。ケースによっては、案外良い速度出るよん、って結果が出るかもしれませんが…。

ランニングコストや不測の事態への対応

さらに、自宅にVPNサーバーを立てると、そのサーバーは24時間稼働していることが前提になります。当然、電気代がかかってくるし、停電したら…というリスクもあります。

自宅にサーバールームがある、みたいなマニアさんなら別ですが、私のように、普段は高齢者しかいない実家のネット環境でサーバーを常時稼働させるというのはどうも現実的ではなかったのでした。

固定IPアドレスが必要

そして、自宅にVPNサーバーを立てる際の一番大きな障害となりそうなのが、固定IPアドレスの必要性です。

VPNサーバを立てて、継続的にアクセスするには、固定IPアドレスがあった方が良いです。ですが、普通の家庭で契約している多くのネットプロバイダでは、最初から固定IPアドレスになっている場合は少ないです。通常は、ルーターを再起動するたびに繋がるIPアドレスの番号が変更になるダイナミックIPアドレスになっている場合がほとんどです。

契約しているプロバイダによっては追加料金で固定IPアドレスを提供してくれるところもありますし、Interlinkでは、固定IPアドレスを提供するサービスを行っているので、自分のパソコンに外部から接続したいという用途であれば、こうしたサービスを契約するのもありでしょう。

ただ、私の場合、実家のパソコン環境にそういうのを求めるのは厳しいかな、というのがありました。

しかも、ただでさえ通信速度や保守環境が不安定なのに加え、固定IPアドレスにするために追加料金を払うのは本末転倒ではと思ったのでした。

2.VPSサービスと契約する

そして、もう一つの方法は、サーバーのプロが提供しているVPSサービスを使用してVPNサーバを構築することです。

VPSって何?

VPSというのは、仮想専用サーバー(Virtual Private Server)の略です。ものすごーくざくっというと、自由度の高いレンタルサーバーみたいなものです。

普通のレンタルサーバーとどこが違うのかといいますと…

個人用途向けの安価なレンタルサーバーっていうのは一つのサーバーを複数の人でシェアして利用しています。

VPSでも、複数の人で一つの物理的なサーバーをシェアしているのは一緒ですが、仮想的に個別に区切られているので、あたかも自分ひとりが専用のサーバーを所有しているみたいに、比較的自由な設定が効くんですね。

逆にいえば、VPSでは、自由度が増す分、ある程度、サーバーの設定等を分かってないと、操作方法がよく分からないって事態に陥ります。

そう、私みたいなIT初心者にとってVPSはとっても敷居が高かったのです。

普通のレンタルサーバーではダメなの?

これまで私は、このブログを書いたり、その他の用途で、エックスサーバーのレンタルサーバーと契約してきました。今もそれに変わりはないです。

エックスサーバーみたいなレンタルサーバーは、ワードプレスを使ったウェブページを作ったりする用途としてはとっても便利です。OSもHTTPサーバもPHPも最初からみんな入っていて、インストールの必要がないので、サーバーのことなど大したこと知る必要もなく、契約したら、ワードプレスをインストールして、はい始めましょう!ってできるんです。さらに、エックスサーバーの場合、ウェブの設定画面から簡単に、無料でSSLの設定ができたり、取得したサイトのドメイン名の設定ができます。

なので、初心者がワードプレスを使ってブログを作りたいという用途であれば、エックスサーバーロリポップ!みたいな通常のレンタルサーバーを契約した方が、つまずく部分は減らせるのかなと思います。

エックスサーバーとロリポップ!のレンタルサーバーの比較については私の過去記事もご参照くださいませ。

レンタルサーバー:エックスサーバーとロリポップ!の比較
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VPNサーバ構築だとVPSの一択

ところが、普通のレンタルサーバーではVPNサーバーを立てるってのはちょっと無理なんです。最初からほぼ全部入りで至れり尽くせりでなんでも揃っている分、そこからカスタマイズは無理、というか、レンタルサーバーって他の方と共有で使用しているので、逆に根本的な設定を勝手に変えられたら困るっていう…。

一方で、VPSはバーチャルとはいえ、一人ひとりの環境が個別に区切られているので、自由にいじってOKよ、となっているのです。

というわけで、VPNサーバ構築のために、別途、VPS契約を決意した私でありました。サーバーの知識はないわ、Linuxのコマンドも基本的なことしか分かってないけど、まぁやってみるか、これを機に学んでみるか、みたいな軽いノリで。

次回に続きます…

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