最近、ハオルチアといえば葉焼けの話しかしていない気がするのですが、今回も葉焼けのお話です。室外組のハオルチアの最後の砦、オブツーサさんとシンビフォルミスさんが遂に陥落されました。
室内退避の効果
当初、全てのハオルチアは、室外ベランダの日陰エリアにおりました。ですが、日陰エリアと言いながら、朝イチで直射日光が少しの間だけ、2~3時間ほど射す時間帯があるのです。でも、短時間だし、大丈夫かな、と思っていました。実際、冬の間、ハオルチアはみな、室外のベランダ日向エリアにいて全く問題なかったのでね。
ですが、春の日差しをナメてはいけませんでした。ハオルチアの葉焼けは、4月の中旬から気になるようになりました。
5月の最初には、オブツーサとシンビフォルミスの3株を残した全てが室内へ取り込まれたのでした。
実際、室内退避の効果は大きかったです。これまで室内に取り込んだハオルチアたちの現在を見てみましょう。
十二の巻
4月19日のハオルチア十二の巻ですが、少し紫色に変色していました。その後、さらに紫色に変色したため、急いで室内に取り込みました。それが、数日のうちには緑色に戻っていました。
4月19日と5月17日の様子を比べてみます。
写真で見るとなかなか分かりにくいですが、紫色に変色した場所はすっかり緑色に戻りました。
いかに直射日光の葉焼けの威力が大きいか分かります。
困ったら、室内に取り込んでハオルチアを休ませよう、それが私の学んだ教訓でした。
ツルギダ
こちらは、5月始めに室内退避させていたツルギダさん。退避した当初はこんな状態でした。5月3日の写真です。これを5月17日現在の写真と比べてみます。
わずか2週間で、こんなに色が戻ってきました。すっかり元気になった様子。
ただし、十二の巻の場合とは違って、軟葉系のハオルチアであるツルギダさんは、一度赤く変色してしまった箇所が元の色に戻るのは難しいみたいで、まだほんのり赤茶色のままになっています。
玉扇
一方、4月中旬に室内に取り込んだ玉扇(Truncata)。まずは4月19日の写真と5月17日の写真を比べてみます。
正直あんまり変化ないですね。写真で見ると余計に。ですが、実際に見ていると、上の方はまだまだ黒っぽいですが随分マシになりました。新たに伸びてきた所は緑色になっています。
クリスタルボール
こちらは、クリスタルボール(Haworthia Springbokvlakensi)と思われる多肉です。
室内に取り込んだ当初の4月19日と、5月17日現在の写真を比べてみましょう。
クリスタルボールも、ずいぶん、緑が戻ってきつつあります。ただし、まだまだ戻りはとってもゆっくりです。玉扇もクリスタルボールも成長がものすごくゆっくりなので、元に戻るのも時間がかかるのかもしれません。
オブツーサとシンビフォルミスの陥落
ハオルチアたちが次々と室内退避する傍らで、屈強にも室外の日陰ベランダコーナーで頑張ってきたのが、オブツーサとシンビフォルミス(親株、子株)の3鉢でした。
ですが、5月中旬より状況が激変。だんたん日差しが強くなってきたからでしょうか。
オブツーサ
こちらが5月3日のオブツーサさん。
とくに変わりはなく、室外にいても元気だと思っていたのです。
ところが、5月15日のこと。ふとベランダの外を見てみると、
ん、なんか、白っぽくなってる?
もっと近づいてみましょう。
根元の方からだんだん白っぽくなり、透明感は失われ、全体に色がくすんでしまっています。緑だったオブツーサが、ベージュになってきている。
これは、いかん!
シンビフォルミス
ついでに、シンビフォルミスさんも、なんか白いぞ。
拡大してみると…
オブツーサほどではないですが、やはり根元の方から、くすんだ白色が押し寄せてきています。
オブツーサ、シンビフォルミスともに、急いで室内に取り込んだことは言うまでもありません。これで、ベランダ日陰組の多肉はゼロになりました。
全員室内退避中
ハオルチアが室内にぎっしり
というわけで、ベランダ日陰組だった室外最後の砦のシンビフォルミスとオブツーサが、室内組に加わりました。それにしても、室内組、増えたなぁ。
もともと、多肉植物を室内に置くつもりはなく、胡蝶蘭の置いてある横にちょこんと仮置きしていたはずが、こんなに増えてしまいました。
どうにかして、再びベランダの日陰エリアに戻したいのですが、そのまま戻したのでは再び葉焼けしてしまう。遮光方法などを考えないといけません。
2日経過。だんだん回復。
それから2日が経ち、オブツーサとシンビフォルミスはだんだんと回復してきています。
写真だとあまり変化なさそうですが、少し緑色が戻ってきました。
まだ多少白っぽいけれど、親株シンビフォルミスさんも艶が戻ってきた気がします。
子株シンビフォルミスさんも、若いだけあって、中心部の方から生き生きしてきました。
まとめ
エケベリアをはじめとした日向大好き組の多肉植物たちは、ベランダの日向にて、水を欲しがることもなく、生き生きと過ごしています。
一方、ハオルチアがこんなに日差しに繊細だったとは意外でした。ハオルチアは日陰が好きと言いますけれど、日陰が好きというよりも、日陰しかダメなんじゃね、という繊細ぶりです。今や生育環境は胡蝶蘭と一緒ですからね。
というわけで、葉焼けしてしまった場合は、室内(我が家の場合)、もしくは室外の直射日光が一切当たらない日陰で休ませて様子を見ると、少しずつ葉の色が元に戻ってきます。元へ戻る度合いは、ハオルチアの種類によりかなり差があるようです。
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