本日は、サンジョルディの祝日でした。バルセロナの中心街の模様をお伝えします(下に続く…)。
サンジョルディの祝日って?
2017年4月23日のカタルーニャは、サンジョルディの祝日です。サンジョルディというのは、ジョルディというドラゴンを退治した伝説を持つ聖人さんで、カタルーニャの守護聖人なのです。
もともとこの日は、男女がバラを贈り合うというバレンタインみたいな習慣があったらしいのですが、そこにいつしか、本を贈り合うという習慣が加わり、男性が女性にバラを贈り、女性が男性に本を贈る日となりました。1年間にカタルーニャで販売されるバラの30%が、この一日で売れると言われています1 。
日本でも、4月23日を「子ども読書の日」と定めているようですね。カタルーニャの「本の日」にならって、サンジョルディの日としてイベントを行なっている日本の本屋さんもあるようです。
いざバルセロナの中心街へ
さて、バルセロナの話に戻りますが、中心街は、毎年人がいっぱいやってきて賑やかな雰囲気になっているので、我々も行ってみました。
サン・ラモン・ペニャフォルト教会
こちらは、ランブラ・カタルーニャ通りにあるゴシック様式のサン・ラモン・ペニャフォルト教会。
ファサードの彫刻は、ロザリオの聖母。入り口にはラテン語で「バラのように咲き、ユリのように香る(Florens ut rosa fragans sicut lilium)」と書いてあるそうです2 。バラに関連してるということもあるのかな。ロザリオの聖母のまわりは、この日のために、赤と黄色のバラで綺麗にデコレーションされていました。赤と黄色の縞模様はカタルーニャの国旗を意味しています。
これって何気に作るの大変だったと思うんですよ。写真では分かりにくいですが、この彫刻、かなり高い位置にあります。引いて眺めるとこんな感じ。
大きな入口の上にある彫刻ですからね、花を飾る人はかなり大変だったろうな、と推測します。職人さんの努力に拍手!
カサ・バトリョ
こちらは、かの有名なガウディのカサ・バトリョ。
こちらも、サンジョルディの日のために、びっしりとバラの花で埋め尽くされています。
近づいてみると、
本物ではなくて造花のバラを使用しているようですが、とっても華やかで目を惹きました。
本を売る出店
街のあちこちには、出店が出ていて、バラを売ったり、本を売ったりしています。私が住んでいるあたりは住宅街なので、本を売るスタンドは殆どなくて、ところどころに一輪ごとにバラを売る小さなスタンドが出ている程度。
一方、中心街の方は圧倒的に本を売るスタンドが多いです。
植物の本を売るスタンドもありました。
サンジョルディの日は、例年、本を売るのと一緒に作家さんのサイン会があちこちで行われています。有名人がサインする周りには人だかりがすごくて、さらに道が混雑し、通行するのが大変になります。
それにしても、覚悟はしていましたが、ものすごい人。中心街の方はどこもかなり混雑していました。午前中に行けば大丈夫かと思ったのですが、甘かったです。3歳の子連れの我々は交互に(私10%、夫90%の割合で)息子をおんぶして、大きな十字架を背負う聖人みたいな状態で人だらけの道を行進しました。
ランブラス通りの花屋
ここはランブラス通り。いつも人がたくさんいる場所ですが、今日も多かった。歩くのも一苦労です。スリには注意しないといけません。
ランブラス通りは、真ん中のちょうど地下鉄リセウ駅の周辺あたりが、ランブラ·デ·ラス·フローレス(花のランブラ通り)と呼ばれています。ここは、普段から花屋の出店がたくさんある場所なので、サンジョルディの日もたくさんのお花を見ることができます。
他の場所では見られないような気合の入ったバラの花束がたくさん見られます。
バラも素敵!でも、お土産用の多肉植物も気になる
そんな中、私の目に止まったのは、そうです、多肉植物。
この花のランブラのエリアは、花屋さんが多いので、サンジョルディの日とは関係なしに、観光客のお土産用にサボテンや多肉植物がたくさん売られていたのでした。
バルセロナと書かれたコップやコルクに、小さな小さなサボテンや多肉植物が植わっています。ランブラス通り、昔からこんなにサボテンや多肉植物あったかな。やはり、バルセロナでも多肉やサボテンが地味に流行ってるのかしら。
値段は普通に買う多肉やサボテンよりもちょっと高めで、3.5ユーロ(400円相当)から、という感じ。デザイン料、お土産用だから仕方ないかな。
このカップ、実は、本物のコーヒーカップではなくて半分しかありません。平らな後ろの部分に磁石が付いていて、冷蔵庫などにパチンとくっつけられるようになっているのです。
なぜ知っているかと言えば、買っちゃったんですよねー。私が購入したのは、こちら。
硬葉系のハオルチアが植わっている半分のコーヒーカップをゲットしました。うちにある十二の巻とは少し違う模様だったのでお迎えしてみました。
多肉好きの皆さまも、バルセロナに来る機会があったら、ぜひランブラス通りで、多肉のお土産をチェックしてみてくださいませ。
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