愛犬の先祖は1926年生まれの犬(後編)

ネモが家に来るまで
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Nemojulio
前回の、愛犬の「写真で確認できる犬のご先祖様」の総括です。
前回はずらずら犬の写真を並べてみましたがそれだけでも興味深い結果がいろいろ出てきました。
世代を遡ると、もちろん写真が確認できるコーギーの数はグッと減ります。
2世代前の祖父母犬くらいまでなら、ブリーダーさんのウェブページなどに掲載されているからそれほど難しくもないんですけれどね。
ネモの場合、ブリーダーさんのウェブページ頼りの写真検索では4世代前までが限界となりました。
そして、古くなればなるほど写真で確認できるのはいわゆるチャンピオン犬のみになってきます。それも英国チャンピオンのみになりました。イギリス人って島国で閉じられた国だから、日本人に似て家系図好きな国民になったのでしょう。
家系図という概念を一般人に導入するのは、スペインなど移動・移民の多い国ではきっと不可能でしょうね。
さて、愛犬のご先祖探しですが、
ネモの先祖の場合、パパ犬の父系で3世代前、ママ犬の父系で5世代前で「スーパー・ガイ・オブ・ペンランド」という犬にぶつかりました(写真が残っているのは、6世代前にあたるそのパパ犬「ペンランド・マグナス」)。
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これの先祖にたどり甲斐のある、つまり写真が多く残っている犬が結構ありまして、それで23世代前(最短でカウントすると19世代前)の1926年生まれの犬「ボウィット・ペッパー」
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までたどりつけたわけです。この犬にも、イングランド・チャンピオンの称号が付いているから、この時代から既にドッグショーのチャンピオン制が存在していたということですね。
ちなみに、コーギーが犬種として初めてドッグショーに出場したのが1925年。写真こそないけれど、「ボウィット・ペッパー」の曽祖父母として、ティンカー、メナ、テッド、ローズの名前があるから、こういう犬、あるいはその子や孫たちがドッグショーに出場した最初のコーギーかもしれません。
さらに、19世代前の1932年生まれ「ロザベル・レッド・ドラゴン」
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は、生涯を通じて11回も英国のチャンピオンのタイトルを獲得していて、コーギー史上でも伝説的スタッド・ドッグの一匹らしいです。
だから現在、この世に存在するコーギーのご先祖様を辿っていくと、たいていはこの「ロザベル・レッド・ドラゴン」に行き着くとか。
「人類みな兄弟」、ならぬ、「コーギーみな兄弟」でございますね。
この犬舎「ロザベル」は、コーギー犬舎の草分け的存在で、同犬舎のドゥーキーこと「ロザベル・ゴールデン・イーグル」は、1933年にヨーク公アルバート(後の英国王ジョージ6世)が、当時7歳だった娘に買い与えた犬だとか。その娘とは、もちろんエリザベス女王2世。コーギー好きで知られるエリザベス2世が生涯初めて出会ったコーギーこそ、ロザベル出身のドゥーキーだったのでした。
何気にはじめてみたリサーチですが、結構興味深い事実を知ることができました。 我が愛犬ネモとはかなりかけ離れた方向に行ってしまったけれど。
それにしても20世紀初頭の犬たちを見てみると、今のコーギーとは全然違うことが分かります。足とか全然長いし。まぁ、コーギーのスタンダードもこれまで随分変わっているということですね。50年後のコーギーも、今とは全然違う姿をしているかもしれません。
だから、過去の血統なんてスタンダードなんて参考程度に考えればいいわけで、結局のところ、今現在、自分の愛犬と共有する時間が一番大切なんだ、という結論に至れるわけでした。
※ 一番うえの写真は7月のネモ。生後5ヶ月弱のころです。ちなみにネモが座っているゴザは、地元のスーパーでゲットしたものですが、なぜかこのうえでオシッコをするようになってしまい、すぐに捨てる羽目になったのでした。

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