前回は、自分の昔話ついでに、10年ぶりに、自分のホームページを作ろうと思いたち、いろいろ調べたところ、ここ10年ちょっとで、ホームページ関連のサービスも会社も技術も全然変わってしまっていたのに驚いたというお話をしました。今回は、ここ十年のIT業界の変化を軽く振り返ってみたいと思います。
グーグルの台頭
久々にホームページ関連のサービスを調べていて、完全に浦島太郎状態だった私。昔使っていたサービスを提供していた会社の多くが、統廃合されたり、サービス名が変わったりしていました。
その代わりに、何よりも、グーグルが凄いことになっていました。ウェブの総合的情報サービスのメガ企業になってます。わたしも昔から、グーグルの検索エンジンは普通に使ってたし、gmailも2005年4月ごろから使い始めて今に至るのでした。
しかし、それらに加えて気がつけば、グーグルプラス、グーグルキープ、グーグルアナライザー、グーグルサーチコンソール、グーグルアドセンス、グーグルアドワーズ、ユーチューブ(いつの間にグーグル!)、あと何だっけ。とにかく、グーグルさんよ、私の情報、御社がほとんど持ってるんじゃね、みたいな。グーグルさんが持ってる情報リークされたら、ワタシ終わる、みたいな。もちろん、あらためてグーグルアカウントのパスワードをめっちゃ長くしましたよ。
それくらい一握りの大企業にサービスや情報が集中しはじめてるってこと。逆にいえば、プロセスのスタンダード化、マニュアル化が進みつつあるということなのかもしれません。
オープンソースライセンス
また、オープンソースライセンスを利用した、ソフトウェアやサービスの広がりというのも、ここ10年の変化ではないでしょうか。
オープンソースというのは、プログラムのソースコードを無償で公開することで、そのソフトウェアや技術の開発に誰でも加わることができるようになり、不特定多数の人が切磋琢磨しながら開発していくことで、そのシステム全体の発展・向上を促進していくのを意図しています。その概念にもとづき開発されたのが、オープンソースソフトウェア(OSS)と言われるものたちです。
たとえば、ネットスケープをオープンソース化して開発されたブラウザが、Mozila Firefoxだったりします。マイクロソフトみたいながっちりライセンスで収益を得てきた企業に対抗する、アンチコピーライト、いわゆるコピーレフトとして存在してきたものとしては、Windowsに対抗したLinuxや、Microsoft Officeに対抗したOpen Officeなどがあります。
アンドロイドとグーグル
ですが、ここ数年でのオープンソース化の一番の勝利者は、アンドロイドでしょう。
グーグルは、アンドロイド社を2005年に買収した後、2007年にオープン ハンドセット アライアンスという規格団体を設立。広く参加企業を募り、各社にアンドロイドOS使用による携帯電話の開発を促しました。ちょうど、iPhone初代が登場した年ですね。
また、2008年には、アンドロイド端末で動くアプリなどのデジタルコンテンツを販売するサービス、android marketを開始。これは2012年にgoogle playと名称変更されて今にいたります。誰でも開発に参加できてしまう各種携帯アプリの分野もここ数年で非常に大きなマーケットとなりました。
iPhoneが牽引したスマホブームで、アンドロイド端末が全世界に大きく広がるにつれて、グーグル社も大きく成長。オープンソースという概念を上手く利用したサービスの販売手法で、時代の波に乗った形となりました。
Linuxをベースとしたミドルウェアのアンドロイドは、最近では、スマホに限らず、タブレット、セットトップボックス、家電にまで使用されたりしていて、旧来のパソコンの地位を脅かしています。
さて今や、ウェブへのアクセスの半分以上がモバイルからだといいます。ウェブページのナビゲーションやユーザビリティも、スマホでの使用を意識したものにシフトしてきています。
そして、ウェブページ製作ツールとして、ここ最近ぐんと伸びてるのがワードプレスです。ブログ作成にこういうの欲しかった!っていうツボを押さえた作りになっています。自由度が高く、個人の努力や工夫を促し、これからも大きく発展していく可能性大です。次回は、ワードプレスとは何?という点をお話してみたいと思います。こちらのページからどうぞ。
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