【美しい!】壮大な宇宙を感じる天目茶碗のコーヒーカップをポチる

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ときどき私が利用しているのがキックスターター(Kickstarter)。新規のプロジェクトを支援するためのプラットフォームです。
最近あまり見ていなかったのですが、久しぶりにのぞいてみたら、素敵なコーヒーカップを見つけました。
本日は、キックスターターのプロジェクトのお話です。

あら、綺麗

ひたすら美しい!
私が気になったプロジェクトがこちらです。その名も、Tenmo(テンモ)

…えっ、なんかすごくキレイ!。

こちらTenmo(テンモ)のキックスターターのプロジェクトは、中国は廈門市(アモイし)のThink & Doというところのプロジェクトです。サイトの人物紹介のところを見ると、磁気素材のエンジニアをしているトムさんという方が発起人のようです。福建省出身のトムさんがある日、地元産の天目茶碗でコーヒーを飲んでみると、普通のコーヒーカップで飲むコーヒーとは違う味わいがあることに気づき、天目のコーヒーカップがあったらおもしろいな、という発想から始まったプロジェクトのようです。

天目茶碗の歴史は古い

天目茶碗とは、鉄釉を用いて焼かれた陶磁器の一種です。天目茶碗の歴史は古く、10世紀は中国の宋の時代にまでさかのぼります。天目茶碗が最初に文献に現れたのは、北宋の官僚の陶穀(903 – 970)の『清異録』にて、現在の中国は福建省南平市建陽区にある建窯産の茶碗に関する記述がそれに当たります。

日本には鎌倉時代、建窯に近い天目山へ留学した禅宗のお坊様がお茶の習慣とともに鉄釉の茶碗を持ち帰ったのが始まりで、以降「天目茶碗」として茶道家の方々に重宝されるようになりました。

曜変天目は日本の国宝に

天目茶碗と言っても鉄分の含有率によって全く異なる外見となります。鉄分の鉄分の含有率が1~2パーセントなら青磁、15パーセント以上なら黒磁となり、その呼び名も多岐にわたっています。

その中でも有名なのが曜変天目です。「器の中に宇宙が見える」と評される曜変天目茶碗が、完全な形で現存するのは世界に3つ(ないし4つ)のみその全てが本家の中国ではなく日本にあるのです。いずれも中国の南宋(1127-1279年)時代の作品とされています。

天目茶碗の中でも、いくつか特徴のあるものを挙げ「曜変天目」として愛でたのは日本ならではであり、室町時代には唐物の天目茶碗の最高峰として位置付けられていました1

その後、時代を経て1950年代には立て続けに、静嘉堂文庫蔵、藤田美術館蔵龍光院蔵のものが国宝に、MIHO MUSEUM蔵のものが重要文化財に指定されました。

これが藤田美術館に所蔵の曜変天目茶碗です。

Temmoku tea bowl Fujita Bijutsukan
実物で見たらもっと美しいんだろうなぁ。

1.Wikipedia

私も焼き物には興味がありましたが…

私も大昔、東京の銀座でですが、少しだけ陶芸を習っていたこともあり、日本に住んでいたころは、国内旅行をする際には行く先々で地元の窯をチェックして、陶磁器(ぐい呑み)を買っていた時期がありました。ぐい呑みを選んで買っていたのは、サイズが小さいから比較的お手頃な値段で良いものが手に入るからでした。

そんなわけで、日本の焼き物は興味の対象ではあったのですが、当時は鉄釉の陶器は綺麗だなと思っていた程度で、天目茶碗や曜変天目の名称は気に留めていませんでした。2016年にテレビ東京の番組「開運!なんでも鑑定団」で紹介された曜変天目の茶碗の真贋が話題になったことがありましたが、私のような素人からすると、そのあたりから曜変天目の名前は聞くようになったかなという感じです。

曜変天目を再現する努力

さて曜変天目茶碗は、国宝に指定されるくらいです。半端ない価値があります。実際は、1970年代ごろから日本でも中国でも盛んに曜変天目を再現しようと、数多くの陶芸人の方々が試行錯誤、切磋琢磨してきました。それほど現代の技術をもってしても、この曜変天目を再現するのは至難の業なんですね。

とはいえ近年では中国は福建省のあたりで、曜変天目と見間違えるような、かなり精巧に再現された天目茶碗が作られるようになってきていると聞きます。それなりに値が張る品もあるとか。本場福建省の出身であるトムさんは、小さい頃から天目茶碗に慣れ親しんでいて、何気なく天目茶碗で、お茶ではなくコーヒーを飲んだことがきっかけで、このプロジェクトを思いついたのでしょうね。

今回のTenmo(テンモ)には、曜変天目につながる宇宙観が感じられます。

プロジェクトの品物を詳しく見てみる

さて、ここからTenmo(テンモ)のコーヒーカップの詳細を少し見ていきましょう。

カップの大きさ

まずは、Tenmo(テンモ)のコーヒーカップのサイズですが、サイトでは以下のように紹介されています。

ざっと口径が11.5センチ(1センチの誤差あり)、高さが6.5センチ(5ミリの誤差あり)、12ozつまり約350mlの容量という感じでしょうか。コーヒーを入れる分にはたっぷり入るサイズです。スターバックスのTallサイズのコーヒーが350mlですものね。目安としてはスタバのSmallサイズ(240ml)のコーヒーを入れるのにちょうど良い感じかしら。茶道で使う抹茶茶碗より一回り小さいサイズですね。

種類

種類としては、Tenmo(テンモ)NebulaとAbyssの2種類があって、選べるようになっています。

Nebulaの方が暗い色で底が光の反射で輝くようになっているみたい。Abyssの方はうろこ雲みたいな模様が印象的ですね。

さらに、キックスターターで支援した人には1カップにつきスプーンが1つプレゼントされるようです。

お値段

お値段の方は、一つ一つ手作りで、通常価格がNebulaが134米ドル、Abyssが99米ドル。

ですが、キックスターターでは割引価格になっており、現時点でNebulaが70米ドル弱、Abyssが60米ドル弱になっています。それに送料(日本の場合、1個あたり10米ドル強)が加わります。

その他にも複数個買うオプションがあり、多少お安くなります。ユーザーからの注文数が一定数を超えるごとに少しずつ価格があがっていく仕組みになっているようです。

Tenmo(テンモ)の現在の値段を見る

他の天目茶碗を比べると

さて、ここでいったんTenmo(テンモ)のことは横におき、ちまたのマーケットをチェックしてみましょう。既に似たような商品がないかの確認です。というわけで、私もざっくりリサーチしてみました。すると、コーヒーカップにこだわらない普通の天目茶碗なら、オンラインショッピングでも入手可能なんですよね。

天目茶碗をAmazonで見る

お値段もピンキリです。コーヒーカップではなく、取っ手のない普通の天目湯呑茶碗が欲しいなら、既にAmazonなどのショップで発売されている商品を検討するのもありかもしれません。

ただし、通販での購入は、サイズを要確認です。安い!と思っても、小さなぐい呑みサイズでエスプレッソも飲めない、ということもあります。また、一見虹色で美しい柄の天目茶碗に見えても、全然違う産地のものであったり、鉄以外の重金属を用いて派手な色を出しているものもあるので注意が必要です。

そういう意味でTenmo(テンモ)は、大きめのサイズで、立派な宇宙的模様が期待できるコーヒーカップの天目茶碗としては、妥当な値段かなと感じました。

気になる点・注意点

一方で、Tenmo(テンモ)を申し込むか考える上でいくつか考慮したい注意点もあります。

食器洗浄機は大丈夫だけど、電子レンジはNG

お手入れについてですが、ウェブページの情報によれば、食器洗浄機で洗うことはできるようです。

一方で、電子レンジに入れるのはダメな様子。ミルクをいれて電子レンジでチン、みたいな使用法は無理ってことですね。

確かに、Tenmo(テンモ)で使用する福建省の陶土は、酸化鉄の含有量が多いのが特徴で、その割合は15パーセントにものぼるとか。釉(うわぐすり)ではなく、陶土にそれだけ鉄分が含まれているんですね。実際、軽い磁石ならカップの底に付いてしまうほどの鉄パワーがあるようです。

電子レンジにはアルミホイルなどの金属は使えませんからね、納得です。

ですが、よく考えたら通常の抹茶茶碗のたぐいでも、陶器が痛みそうなので電子レンジは遠慮した方が無難ですね。お湯は鉄瓶やヤカン、エスプレッソマシンで沸かせばよいわけで。

クリエーターにとって初めてのプロジェクト

もう一つ注意しておきたい点は、Think & Doというクリエーターさんですが、これまで120以上のキックスタータープロジェクトを支援してきたスーパーバッカーさんなのですが、自身のプロジェクトという点では、今回のTenmo(テンモ)が初めてなんですよね。

キックスターターでは、クリエーターの初めてのプロジェクトを敬遠するユーザーさんって結構多いんです。なぜかといえば初めてだと勝手が分からなくて、思うようにいかないことが出てきたり、スケジュールが遅延したり、途中で消えてしまうことがあるからなんです。

ただし、今回のThink & Doさんの場合は、これまで支援したプロジェクトは120を超えているし、キックスターターのテンポみたいのはある程度分かってるでしょうから、遅延する可能性はあるかもしれないけど、全くプロジェクトがとん挫する可能性は低いんじゃないかと思っています。

実際、このプロジェクトを支援する人は現時点ですでに1300人を超えています。支援の人数が多いプロジェクトは、100パーセントじゃないけど、高い確率で最後まで実現されることが多いです。

そもそもキックスターターで頼んだ商品って必ず届くの?

キックスターターはいわゆるアマゾン等のECサイトとは違います。新規のプロジェクトを支援するというのが目的であり、品物はそのお礼、という形をとるので、申し込んでから手元に商品が届くまで1か月~半年以上かかるのが普通です。翌日に届くアマゾンとは全然違いますでしょ?

今回のプロジェクトは、2020年6~7月に発送予定とあるので、今からだと半年は待つことになります。キックスターターで申し込む品物に関しては気長に待つのが定石です。

とはいえ、未だマーケットに存在していない新しい商品を支援して、それがいち早く手元に届く、というのがキックスターターの醍醐味ですからね。

ちなみに、私はこれまで10商品程度をキックスターターで支援していますが、これまですべての商品が最終的に無事到着しています。ただし当初の予定よりも1~3か月遅延ということは普通にありました。

とはいえ、数多く存在するプロジェクトの中には、結局未だに配送されていなかったり、プロジェクトの進行自体がうやむやになってしまったものもあるので、必ずモノが届くという保証がないのが、キックスターターのリスキーな点です。あくまでも、自己責任で、この会社・クリエーターはプロジェクトを実施・完了できるか見極めて判断することをおススメします。

Kickstarterでポチリました

というわけで、私もTenmo(テンモ)のNebulaとAbyssを1種類ずつ、キックスターターでポチってみました。もう一度、詳細を以下に記しておきます。

お値段の目安としては、2020年1月19日時点で、日本までの送料込みで計算すると、Abyss1つ購入で7500円前後、Nebula1つ購入で8600円前後。NebulaとAbyssを1種類ずつ計2つ購入で15000円弱になっています。これはあくまでも目安であり、価格は変動しているので、購入時に必ず確認しましょう

Tenmo(テンモ)の現在の値段を見る

商品の発送は、2020年6~7月が予定されています。

キックスターターでの申し込みの締め切りは、日本時間で2020年2月3日午後9時49分になっています。締め切りまでには、まだ2週間ほど時間がありますが、申込数が一定数に達すると次の段階に値上げがされてしまうので、もし興味のある方は早めに申し込まれることをおススメします

Tenmoのプロジェクトの詳細ページはこちらのリンクをご参照ください

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