前回の記事では、幼稚園児や小学生がプログラミング学習をする必要があるかについて考えてみました。
今回は、勝手なる独断と偏見にて、学びやすいプログラミング言語や方法を学年別にざくっとまとめてみました。気軽に家で学べる方法を中心に紹介しています。
幼稚園児・小学校1年生~2年生
プログラミングに、ただ触れて楽しむ分には3歳でも4歳でも始めるのはいつでも大丈夫ですが、「ボタンやコマンドで指示を出したら、指示したとおりに所定のものが動く」ことを理解し始めるのは、5歳くらいからかな、という気がします。これは、個人差があるので、お子さんの成長を見ながら、いつから始めようかな、と考えるのが良いでしょう。
幼稚園児の場合、まだ文字の習熟も途上ですし、キーボードの操作等も難しいので、AndroidやiOSのタブレットのタッチパネルで直観的に操作できるビスケット(Viscuit)がおススメです。
慣れてきたら、Scratch Jrで、より表現の幅を広げても良いでしょう。
あるいは、Bee-Bot
この時期は、条件分岐等のあるプログラミングというよりは、簡単な線形のフローチャートを頭の中に描いていくイメージですね。まぁ、お遊びの延長線という感じで、楽しければ、慣れ親しめればいいかな、っていう感じでしょうか。
小学校3年生~6年生
小学校も中学年になり、文字や数の概念がきちんと分かってくると、ビジュアルプログラミング言語で、そこそこ複雑なこともできるようになってきます。
Scratch Jrに慣れ親しんだ後は、普通のScratchを使って、より複雑なゲームを作れるようになるかもしれません。
また、GoogleのBlockyでもBlockly Gamesというページがあって、クイズ形式でビジュアルプログラミング言語の型を学ぶことができるようになっています。
マインクラフトが好きなら、Windows10版で利用できるMakecode For Minecraftで学ぶのも良いですね。
あるいは、micro:bit(マイクロビット)
レゴが好きなお子さんなら、LEGO Education WeDo 2.0
小学校高学年あたりになったら、Pythonなどの文字のプログラミング言語の基礎を教えてみても良いですね。
これくらいの年齢になると、できることも興味のある分野も、表現の幅も広がってくると思うので、いろいろなプロジェクトに挑戦するのも良いでしょう。夏休みの自由研究を利用するのもありかもしれません。
夏の自由研究といえば、親がその分野に詳しいと、大人顔負けの成果物が飛び出してくることがありますね。親と子が一緒になって作業する・工作する・楽しむという時間も、小学校のうちが一番あったなぁと自分自身の時間を振り返っても思います。今は、中学受験があるとそうもいかないかもしれませんが…。
中学生・高校生
中学生や高校生になると、楽しく何かを動かしたいだけではなく、プログラミング言語そのものを学ぼうという姿勢がでてくるかもしれません。PythonやJavascriptなど、文字のプログラミング言語を学び始めてもいいですね。
micro:bit(マイクロビット)
また、Google Blockyも、ビジュアル言語、Javascript、Python、PHP、Lua、Dartに対応しているので、各言語を比べて学べます。
マインクラフトが好きなら、先に挙げたMakecode For Minecraftの他、Java版のModで利用できるComputerCraftEdu(ビジュアル言語とLua言語)を触ってみても良いかも。あるいは、Raspberry Piのマイクラで、Pythonと連動させるというのもありですね。
電子工作に興味があるならば、Arduino
あるいは、「競技プログラミング」に挑戦してみても良いですね。ただ、競技プログラミングの世界はまだできたてほやほやで、対象となるプログラミング言語もまちまちだったり、開催団体もピンキリだったりするので、あと何年かしたら、もう少しカオスも収まる気がします。
あくまでも子供のペースに合わせて
以上、学齢別に、プログラミングの学習法を考えてみました。
上に挙げたものは、あくまでも参考に、ということでして、実際にはお子さんのペースに合わせて、興味を持つものから始めるのが一番と思います。プログラミングに限らず、大切なのは、楽しく熱中できる経験をすることですからね。
上で紹介したプログラミングのアプリやプラットフォームについては、後日、別記事でも随時紹介していきたいと思います。
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