コーギーネモ犬(13歳)のお腹と口を一気に手術した話【脂肪瘤・口の腫瘍】

コーギー犬ネモ獣医にかかる
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本日は、我が家のコーギーネモ犬が手術をした話です。途中、患部の写真(手術前と手術後)も織り交ぜているので、それ系の写真が苦手な方はご容赦くださいませ。

13歳になったネモ犬は元気!でも…

さて先日、誕生日を迎えて13歳になったネモ犬。おかげさまで、これまで大きな怪我や病気もなく過ごしてまいりました。

よく食べる食いしん坊で、食欲がないときはめったにありません。本当に健康で良い子で、散歩中は気に入らない犬がいるとバウバウ吠えるけど、人間全般に友好的で、小さい子供に触られても大人しくしてるし、ドアのブザーが鳴るとバウバウ吠えるけど、夜に吠えることはないし、家で粗相することもゼロだし(具合が悪い場合は仕方ないですが)、ベランダ越しに近所の犬が見えるとバウバウ吠えるけど…。

とにかくバウバウ吠えることもあるけど、「ネモさん、良い犬に成長したねぇ」とネモが13歳になってあらためて思ったのでした。

ですが、心配する点がなかったわけではありません。

2018年からのお腹の脂肪瘤

一つは2018年に発見されたお腹の脂肪瘤です。その時のことは過去記事で紹介しています。

ネモ犬に脂肪腫のようなシコリ発見…(T_T)
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実はこの時初めて脂肪瘤の存在を知ったのですが、その名の通り脂肪のたんこぶみたいなやつです。2018年発見当時より手術を勧められていたのですが、麻酔をしないといけないし(何となく怖い)、もう少し様子を見てもいいかなと、そのままにしてしまったのです。

分かりにくいですが、赤丸のあたりにあります。

1年後の2019年定期健診では、脂肪瘤は少しずつ大きくなってるけど、まぁ良性の腫瘍っぽいし、引き続き様子をみましょうと獣医さんも言ってくれて、さらにそのままにしていました。そして、2020年も同じく様子見になりました。

もっとも、2020年はコロナ禍が始まったころで、毎年誕生日近辺での予防接種は延期になり、結局接種できたのは5月でした。この時も様子見でした。

そして別のトラブルが…口内炎?

そして、2021年。脂肪瘤は様子見の予定でした。ですが、定期健診がやってくる前、ちょうどネモ犬の13歳の誕生日を過ぎたあたりで、気づいたことがありました。それは、

口内炎。

まさに人間の口内炎みたいに、小さいのがポツリ、犬歯がぶつかる左下の歯茎のあたりにオデキみたいなのができたのです。当初は、あーなんか口内炎かなと思ったくらいで、獣医さんに質問することもしませんでした。

そういえば、前にも出血してたかも

思えば、その前から時おり歯茎の似たような箇所から出血していたことがありました。ですが、その時も、「あ、どっかにぶつけちゃったかな」くらいで気にしてなかったのです。実際、出血も少し経つとなくなっていたので。しかし、この出血も含めてトラブルの始まりだったんだな、と気づくのはもう少し後になってからのことでした。

みるみる大きくなってきた

さて、この口内炎ですが、1週間経っても、2週間経っても、潰れることもなく同じ場所にあります。人間の口内炎でも2週間以上経っても治らない場合は、医者に行けって言いますよね、さすがに心配になってきました。口内炎もどんどん大きくなっていきます。もはや口内炎じゃなくて、口腔の腫瘍です。

4月1日のネモ犬の様子

口内炎に気づいてから3週間が過ぎ、口内炎はどんどん大きくなり、さすがにこれはおかしいでしょ、となり、獣医さんに連絡しました。

獣医さんに連絡。そして手術が決定

我が家が10年以上お世話になっている獣医さんは、自宅を訪問してくれる形式の獣医さんです。ちょうどスペインの春季の長期休暇中(聖週間)でしたが、すぐに家に来てくださって、ネモの状態を確認して、週明けに手術することになりました。

口とお尻の腫瘍は早めに対処がベター

この手の腫瘍は、とりわけお尻と口にできた場合は、早めに対応した方が良いんだそうです。ネモの口の腫瘍(もはや口内炎ではない)は、休みの間もどんどん大きくなっていきました。

ついでにお腹の脂肪瘤も取ることに

そして、どうせ手術して麻酔使うなら、と同じタイミングで、例の3年前から気になっているお腹の脂肪瘤も一緒に取ってしまうことになりました。

お腹の脂肪瘤。それなりに大きくなっています。

ついでに歯石のお掃除も行なうことに

おまけにお口の歯石のお掃除も実行することになりました。犬の歯石取りも同じく麻酔が必要になりますからね。ネモが歯石取りを行なったのは、7歳半の時なので、かれこれ5年半ぶりとなります。

犬の歯石:コーギー犬ネモ、7歳半にして初めて麻酔で取りました
我が家の犬は、7歳半にして初めて全身麻酔で犬の歯石を取るという処置を行ないました。なぜ犬の歯石を取るのに何年も待たなくてはならなかったのか。麻酔をするためにダイエットを行なったことなどを書いています。

いざ手術当日!

というわけでいざ手術の日。手術当日の朝は水は飲んでもいいけど、ご飯は食べてはダメということで絶食。

手術はバルセロナの郊外のどこか

朝の10時に獣医さんが迎えに来ました。いつも自宅を訪問してくれる獣医さんですが、手術は自宅ではできないですからね。バルセロナ郊外にある施設で手術をするようです。地名を聞くと、以前、温泉(Balneario)付きホテルに行ったことのある町の傍でした。

手術に行く当時の朝に散歩するネモさん

というわけで、獣医さんが運転するバンの後ろのバリケンネルにネモは入って、どこかへ運ばれていきました。バルセロナ郊外にある施設、どこにあるか知らないけど、ネモがんばれ!

獣医さんとか費用とか

私がお世話になっている獣医さんは3人の獣医さんが共同でやっています。

いつも自宅に来てくれる女性の獣医M先生は検診担当。手術を担当するのは、女性のS先生と男性のA先生の二人です。普段の電話やWhatsAppのやり取りはS先生と行っています。A先生は、家にドッグフードを持ってきてくれる際に顔を合わせることがあります。

かれこれ10年以上もお世話になっていて、全員顔も見知っているからか、費用のことも全然言われませんでした。「明後日、手術しますんでよろしく!」みたいな。

さすがに費用のことは知っておきたいわ、と思って尋ねると、「300ユーロくらいかな。まぁ長い付き合いなんで、分割払いでも払える時に払ってくれればいいですよ」って感じで。結局最終的には430ユーロで、一括で払いましたけどね。

午後2時半すぎに麻酔から目を覚ます

というわけで、朝10時にピックアップされて、バルセロナ郊外のどこか知らない施設に連れていかれたネモですが、午後2時半ごろに手術が終わって麻酔から目を覚ましましたよ、という連絡をもらいました。

手術で取り除いたもの

お腹の脂肪瘤は二つあった

結局、お腹の脂肪瘤の横にもう一つ小さいのができていたので、お腹の脂肪瘤は2つ摘出したとのこと。

口の腫瘍は1つだけ、あとは生検に

また、口内炎…じゃなくて口の腫瘍は、どんどん大きくなっていた横にも潰瘍のようになってる場所があったのですが、それを取ると非常に広範囲になってしまうので、今回は口は大きな腫瘍のみの摘出。大きな腫瘍を生検に回して、その結果あまりよろしくないことが分かったら、後日、潰瘍の部分を摘出する手術を行なうことになりました。生検の結果は、7~10日後に分かるとのことでした。良い結果になりますように!

歯石取りの過程で奥歯も一つ抜歯

さらに、歯石取りの過程で、状態の悪くなっていた奥歯を一本抜歯したとのことでした。ネモの歯は、前回(6年半前)の歯石取りの際に、前の方にあった歯(未だにどの歯だったのか分からない)を一本抜歯しているので、合計2本なくなったことになります。

もともと歯石があまりついていなかったので、安心していましたが、悪くなっていた奥歯があったなんて。ネモ、気づかなくてごめんなさい!。

犬用のデンタルケア、最近あまり真面目にしていなかったので、手術痕が落ち着いたら、今後どうするか考えなくてはなりません。

午後7時過ぎに自宅に戻る

というわけで、満身創痍のネモは午後7時過ぎに自宅に戻ってきました。ネモが付けていた首輪とリードはよだれでびっしょりになっていました。緊張したんだね、洗っておくよ。

ゆっくりだけど、自分できちんと歩ける状態です。

傷口には何も塗らず、写真を毎日送る

傷口は口もお腹も縫ってあって、糸は放っておくと自然に取れるタイプのようです。

傷口は特に消毒液の類は何も付けないでくさいと。その代わり、今後一週間、お腹の傷口の写真を撮って、毎日WhatsAppで送ってください、とのことでした。それで経過を観察していくらしい。

鎮静剤のみ毎日服用

また、鎮静剤の錠剤を1日一錠、4日間服用することになりました。

一錠の八分の三の量を一日一回と言われましたが、この丸い固い錠剤を「八分の三の量」に割る、って結構むずかしくありません?と思いました。でも、やるしかない。

食事は今日は半分の量。明日から通常通り

食事は夜遅くにいつもの半分の量を食べさせて、次の日からは通常通り食事して良いとのこと。手術当日、寝る少し前に食事を通常の半分の量を、与えてみました。ネモは、パクっと完食。さすが…。

今回の手術は内蔵系の手術ではないので、普通に食べられるはずだもんね。いつもと同じくらい食欲があって、良かった!

翌日から順調に回復

翌日は、散歩は短めに済ませました。食事も排泄も問題なし。

傷口の写真も獣医さんに送りましたが順調とのこと。ネモの調子も、いつもの感じに戻ってきました。

傷口は痛々しいけど…

お腹の傷口は周囲の毛がカットされていることもあり、見た目は痛々しいですが、獣医さん曰くそんなに痛みは感じていない、らしい。むしろ口の傷跡の方が痛く感じるかも、と。だから鎮静剤を飲ませるそうです。

手術後のお腹の傷口。周囲の毛がカットされているので、余計に痛々しい

今のところ順調に回復しているネモさんです。あとは、生検の結果が気になるところです。良い結果になりますように!

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