スペインの新型コロナウイルス、非常事態宣言下のバルセロナの生活はこんな感じです

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Photo by Kelly Sikkema on Unsplash

本日は現在、新型コロナウイルスが拡大し、警戒事態宣言の出されているスペインでの暮らしについての記事です。

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スペイン全土は「警戒事態」の体制へ

久々の更新です。3月12日まで現地の新聞を読みながら、スペインの新型コロナウイルスの状況をお知らせしてきました(過去記事はこちら)。

その後、スペイン全土の学校の少なくとも2週間の休校が決定し、子供の面倒を見るので時間を割かれるようになったのと、毎日新型コロナが原因で、すごい勢いで亡くなる方の数が増えているのを見て、どんよりしてしまい、ニュースの更新を止めてしまいました。

ほんの1、2週間で事態がこんなに変わってしまうとは…。私自身、いつかこういう日が来るのではと警戒していたので、アルコールやマスク、トイレットペーパーやティッシュ、その他生活必需品など、普通の買い物の際に少しだけ多めに買い足していたので、幸い現状は何とか困ったことにはなっていないのですが、それでも状況の変化に驚いています。

3月14日にはスペイン政府が「警戒事態」(Estado de alarma)を宣言する政令が出されました。この「警戒事態」というのは、スペインにおける緊急事態宣言の3つの中で一番軽いバージョンです。一切外に出てはいけないとか、陸路や空路の封鎖といったことはないけれども、不要不急の用事は控えるなど、かなり人々の自由が制限される状況です。

具体的には、スペインの日本領事館から来たメールの文を引用するなら、3月16日より以下の用事以外の外出が制限されました。

(1)【移動に係る措置】以下の目的による移動を除く、全ての不要不急な移動を制限する措置が発表されました。ご注意下さい。
「警戒事態」宣言下でも認められている市民の移動
●食糧・その他医薬品等の必需品の入手のための移動
●医療機関への受診のための移動
●職務履行のための職場等への移動
●住居へ帰還するための移動
●高齢者、小さな子ども、障がいのある方、その他日常生活において手当てが必要な方への対応(介護等)のための移動
●金融機関への移動
●その他、不可欠な理由による移動

(3月14日のスペイン日本領事館のメールより)

その後、この「警戒状態」はさらに延長されていて、いつ終わるのかは未だ未定です。というわけで、私が住んでいるバルセロナの街のことを中心に、今、どのような生活を送っているかを、以下にざっくり書いていきたいと思います。

お店は開いているの?

お店はほとんど閉まっていますが、スーパー等の食料品店、薬局は通常通り営業しています。

どんな感じかというと、スーパーで食品は買えるけど、洋服屋さんや文房具屋さんは閉まっています。レストランで食事は、全て閉まっているので無理です。マクドナルド等のファーストフードのテイクアウトも無理。街のパン屋さんは、店内で飲み食いができるカフェテリアゾーンは閉まっていて、パンのお持ち帰りだけ大丈夫な感じです。三食とも家で料理して食べましょう、という状況です。

一方で、アマゾンなどのオンラインショッピングは通常どおり営業しています。食料以外の服や文房具はネットで調達ですね。

郵便局や運送屋さんも営業していて、荷物も届けてくれるようですが、郵便局は配達の遅延がかなり発生している模様です。なお、郵便局の営業時間は短縮されています。私がいつも利用する郵便局は、いつもは9時~20時30分まで営業だったのに、現在は9時30分~12時30分の営業になっています。

実際、「警戒状態」になってから、郵便局の配達員は、バルセロナの我が家には一度もやってきていません。一度もです。トラッキングサイトで小包の検索をしてみると、どこかで止まったまま。最寄りの郵便局に届いた形跡もありません。なので、オフィスに荷物を取りに行っても、届いていません、で終わりでした。

郵便局にメールで荷物の問い合わせをすると、遅延が発生していますが、順次発送しているのでいつかは届きます、みたいな返答がきました。下手したら6月まで来ないかも…。

また、日本からの荷物は4月2日より日本の郵便局側が受け付けなくなったので、日本から郵便で荷物を送ってもらうのはかなり困難になりました。

一方で、アマゾンの荷物はDHLを使ってやってくるので、届きます。日本のアマゾンで注文したものも、3月27日に注文したものは4月2日に届きました(早!)。

スペインのアマゾンの荷物も発送元がヨーロッパ国内であるものは届いています。ただし、アマゾンマーケットプレイスで郵送で中国から届くパターンは郵便局なので、私の住む地域では厳しいですね。その他のオンラインショッピングもSEURなど民間の業者を使うものは届くのではなと思います。とにかく郵便局を使っちゃったらアウトな感じです(少なくともバルセロナでは)

スーパーは空っぽなの?

スーパーによりますが、基本的に普通に買い物できます

ここでセンセーショナルなことを言ってしまえば、例えば、私の家の徒歩5分以内には4軒のスーパーがあります。いずれも、大型スーパーではなくて、日本のコンビニを倍の大きさにした位の小規模のものです。そのうちの1軒のスーパーのお肉売り場の写真がこちらです。

午後5時ごろだったかな。本当になにもない。このスーパー、朝イチで人が大挙してやってきて、大量に買っていくんですって。お店の人も驚いていました。

とはいえ、これは例外です。

私が普段利用する他の2つのスーパーは、いくつか品切れのものはあるけど、こんなすっからかんの状態にはなっていないです。

当初は、トイレットペーパーとティッシュペーパーの品切れ率が高かったのですが、日を追うごとに落ち着いていって、最近はビールが良く売れているんだとか。ビール飲まないとやってられん!って感じですかね。

あとは、ジェル状ではないですが、度数96度のアルコールはいつも品切れです。レヒア(塩素系の液体ハイター。掃除や洗濯に使う。新型コロナにも効果あり)も昨日はなかったです。

ですが、それ以外のだいたいのものは普通に売っているので、お食事を作る分には困ることなくスーパーで買い物ができます。

ただし、私が行くスーパーは入店制限をしていて、客の人数が多い際には外で待たなければいけません。とはいえ、少し時間を外していく分には並ぶことはまずないです。

レジの時も他の人とは1メートル距離を離して(床にテープが貼ってある)、また、ゴム手袋を持参していない場合は入店時に手渡ししてくれました。なお、もっと大型のスーパーになると、入店する人の列が何十メートルにもなっていたりするようです。

マスクや消毒液は手に入る?

薬局やスーパーでは、難しい状態が続いています。

スペインの薬局でもつい最近まで花粉を防ぐ程度のFFP1のマスクだったら、普通に買えていたのです。実際、私も2月初頭に近所の薬局で、3MのFFP1のマスクを1セット(3つ入りで9 ユーロ弱だった)をゲットしていたのです。同じタイミングで、ポンプを押すと出てくるアルコールジェルも入手していました。ですが、今は厳しいですね。

ただ、先日行った薬局ではアルコールジェルが入荷していたので、入荷のタイミングがあえばゲットできるかもしれません。

マスクに関しては、スペインのアマゾンでも2月上旬にマスクをいくつか購入してみましたが、送り主が中国の業者で、頼んだものはすべて中国政府に没収されてしまい、届きませんでした。1か月後に返金はされましたけどね。

同じくAliexpressでも2月上旬にマスクを注文しましたが、子供向けの布マスクが一つ、無事に届いた以外はダメでした。全て返金はされましたけどね。

というわけで、当分我が家では元からあったマスク(日本から来た友人や家族らが以前お土産に持ってきてくれた)で何とかしのいでいますが、それが終わってしまったら、お手製のマスクを作ることになるのでしょう。

外出はどの程度なら大丈夫なの?

私の住んでいるバルセロナについていえば、旅行等はもちろんのこと、2人以上でスーパーに行くというのもダメです。基本、買い物は1人で行ってね、と。子供を連れていくのも厳しい。

公園で日向ぼっことか、ジョギングもダメ。近所の公園は入り口の門が閉まっていて、そもそも入れません。散歩も無理です。これは何気にじわじわ来ます。子供を外で遊ばせることができないので、朝イチで窓を全開にして、日光を子供の身体に当てて、ビタミンD不足にならないように気を付けています。

犬の散歩はできるの?

ただし、犬の散歩ならできます。犬さえいれば散歩ができるという、犬が免罪符みたいになっていて、犬の散歩を理由に一日に何度も外に出る人がいるとか、いないとか。

人間だけだと散歩できないのに、犬がいると散歩できる。お犬様、感謝!みたいな状態になっています。

スポーツジムに行って運動できる?

できません。スポーツジムは閉まっているし、外でジョギングもNGです。ここが、フランス、ベルギー、イタリアの緊急事態宣言と違うところなんだとか。スペインでは自宅の外でスポーツは全く無理なんです。警察に見つかったら罰金(100ユーロ程度?)です。ジョギングして罰金とか悲しすぎますが、仕方ありません。

なので、せいぜい庭の周りを走るとか、集合住宅住みなら、階段を往復とかベランダを往復とか廊下を往復とか。

とにかく自宅で何とかしろ、という普段ジム等でスポーツをし慣れている人にはかなりキツイ状態になっています。私は会員でありながらも放置していたフィットネスアプリのSworkitを使って、リビングにヨガマットを敷いて、運動を始めました。やらないよりマシ?

電車、バス、飛行機は動いているの?

現在、スペイン国内で、電車、バス、飛行機等で移動することは物理的に可能です。ただし、不要不急の用事以外では禁止なので、複数人で移動していれば警察に呼び止められる可能性は高いでしょう。

市内のバスや地下鉄は、本数がかなり減った形(通常の半分程度)で運行されています。

美術館や観光施設には入れる?

入れないです。閉まっています。

ホテルは営業している?

閉鎖するところが増えています。新型コロナの患者さんが急増しているので、ホテルによっては、通常営業を停止したのち、軽症者用のベッドに使うべく宿泊施設を提供しているところもあります。

子供はみんな家にいるの?

います。ずっといます(^^;。保育園、幼稚園、小中高校、専門学校、大学、職業訓練校等は全て閉まっているので、家にいるしかありません。日本の学童みたいな場所はないので、両親が働いている人は家族・親戚・シッターさんに預けるしかないと思います。

学校の休校は当初は2週間の予定でしたが、さらに延長されました。このままいくと夏休みまでに行けるかどうか…という感じなので、うちの子の学校は3学期(4~6月)は、オンライン授業を行なう可能性を検討し始めています。自宅に、デジタル機器(タブレットやパソコン)やインターネット環境がない家庭は、至急学校に連絡くださいとのお達しがありました。

ここ2週間ほどは、授業でやる内容を家庭でやってください、と大量の宿題が来ていたので、我が家でも毎日簡単な時間割を作って、算数、カタルーニャ語、スペイン語、英語、そして日本語(ひらがな学習)をメインに時間を作って、夫と分担して家庭教師のようなことをしていました。こうやって羅列すると学ぶ言語多すぎですね。子供エライ。

我が子は、自分で勝手に勉強できる年齢ではない(6歳)ので、親の負担は大きいです。が、このなんちゃって家庭教師生活が毎日のリズムを作ってくれているので、それは良いのかなとプラスの方向に考えるようにしています。

また、子供が外遊びができないのはツライですね。一軒家で庭があれば、遊ばせられるのかもしれませんが、都市部の集合住宅住みだとそうはいかないですし…。せめて家の中で少しでも体を動かせればという感じですね。子供の学校では、音楽と体育の先生が、家でもできるリズムや体操のビデオのリンクを送ってくれました。これ見てテレビの前で動けってことですね。

大人は働いている?

グーグルのスマホの位置情報から調べたレポートによると、現在のスペインでは職場への移動が64%減少したそうですが(日本はマイナス9%)、かなりの人が家にいると思います。

スーパーなどの食料品店で働いている人、医師や看護師などの医療関係者、宅配関係者、運輸関係者などは、出勤して働いていると思うのですが、それ以外はテレワークになったり、有給になったり、ERTE(一時帰休者)になったり、はたまた失業したり、そんなこんなで家にいる人が断然多いのではないでしょうか。私の周囲では、自営業、公務員、年金生活者、一般の企業勤務、いろいろいますけど、家にいる人が大半です。

スペインでは現在、新型コロナを理由に従業員を解雇することは禁じられていますが、それでも2020年3月に失業となった人は90万人近くとなりました。うち55万人は非正規の労働者だそう。基本的には失業保険を受けられる人が大半だと思いますが、申請する人が多すぎて、電話が全然つながらないという情報もあります。

さらに、ERTE(エルテ、一時帰休者)と呼ばれる一時的休業措置を受けた人(事態が終息すれば元の職場には戻れるけど、今は7割、半年後からは5割、の給与保障を国から受けることになる)が200万人にのぼります。スペインの人口は4710万人で、世帯数は1863万世帯ですから、単純計算して人口の6.2%、世帯の15.6%が新型コロナの影響で、たった1か月のあいだに失業もしくは一時的な休業となったわけです。経済的インパクトは計り知れません。

まとめ

以上、「警戒状態」となったスペインの現状を、私の住むバルセロナの周辺を中心に書いてみました。

はっきり言ってしまえば、新型コロナの患者さんがいる病院周りは本当に悲惨なことになっているんですけど、今の私には文章にするにはメンタル的にキツイのでゴメンなさい。現在のカタルーニャ州の新型コロナウイルスの発生件数は、こちらのページで地図で細かく確認できます。

http://aquas.gencat.cat/.content/IntegradorServeis/mapa_covid/atlas.html

私の住んでいる場所は、当初は患者さんの発生数は少なめだった(地図の色は薄かった)のですが、日に日に濃くなっていくので、地図を見ると、うひょーってなります。

事実を知るのは大切なことなのですが、こういう事態になってしまうと、面と向かって対峙すると、「コロナ疲れ」とか「コロナ鬱」なんて言われる状態に陥ってしまうので、他のことに気を逸らせて、自分の気持ちやストレスをコントロールするのはとても重要と思います。

「明けない夜はない」

気持ちをポジティブに、このコロナ戦争ともいえる現状を、乗り越えていきましょう。

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