今回は、インフルエンザに関する話題です。
インフルエンザの予防接種をしても、インフルエンザにかかるの?その症状は?について、我が家の実体験をお話します。
おまけに、スペインと日本のインフルエンザの予防接種の違いについても書いてみました。
2017~2018年のインフルエンザ
日本とスペインでの流行状況
今年も流行っていますね、インフルエンザ。
日本でのインフルエンザの流行については、国立感染症研究所のホームページにある「インフルエンザ流行レベルマップ」で確認することができます。
参考までに、スペインでの流行状況は、こちらから確認できます。
予防接種を済ませる
今年は例年よりも流行り始める時期が早いようで、私が日本にいた去年の12月ごろから既に流行りだしている感があったので、日本にいる間に子供と私のインフルエンザの予防接種を済ませました。
子供は生まれて初めてのインフルエンザの予防接種でしたが、2回接種したうちの両方とも副反応はありませんでした。
私も実は、生まれて初めてのインフルエンザの予防接種でした(^_^;)。子供が冬生まれだったので、インフルの流行時期と妊娠の時期が重ならなかったこともあり、今の今まで接種したことがなかったんですね。まぁ、今回も必要ないかな、という気もしたのですが、去年の初夏に謎の風邪(食あたり?)にかかって1週間苦しみ最後は入院して点滴したという経験をしたので、今回も同じような目に遭うのは勘弁!という気持ちもあり、接種することにしたのでした。
スペインの日本のインフルエンザの予防接種の種類の違い
ところで、スペインと日本のインフルエンザの予防接種の種類って違うの?という疑問もあったので、少し調べてみました。
日本のインフルのワクチン
2017/2018シーズンの予防接種のワクチンの種類は日本の場合、以下の通りとなっています。
- A/Singapore(シンガポール)/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09
- A/Hong Kong(香港) /4801/2014(X-263)(H3N2)
- B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
- B/Texas(テキサス)/2/2013(ビクトリア系統)
去年までは、A型の2種と、B型の1種の3価ワクチンだったのが、今年から4価ワクチンに変更になっています。
日本は、今年度は特に12月初旬ごろまでワクチンの供給不足があったんですよね。今は多少は落ち着いたのかしら。どうやら、当初ワクチンに入れる予定だったA型(埼玉型)の株が量産してみたら思ったように増えず、土壇場で去年と同じ株(香港型)に戻して流通させたために、製造に遅れが生じたというのが背景にあったようです。
スペインのインフルのワクチン
一方で、スペインの予防接種のワクチンの種類は、ざくっと以下の通り。
- A/Michigan(ミシガン)/45/2015 (H1N1)pmd09
- A/Hong Kong(香港)/4801/2014 (H3N2)
- B/Brisbane(ブリスベン)/60/2008 (ビクトリア系統)
- 【B/Phuket(プーケット)/3073/2013 (山形系統)】
これらを日本のと比べると、A型はミシガンとシンガポールで違うけれど、同じH1N1用だし、もう1つA型は同じ香港で一緒。B型も同じプーケットで一緒、もう1つB型はテキサスとブリスベンで違うけれど、同じビクトリア系統で一緒、ってことで、だいたい一緒ですね。
一緒なんですけど…
スペインのワクチンの最後の山形系統がカッコ【】になっているのは、スペインではまだ3価ワクチンが一般的なんです。
つまり普通に病院に行って打つワクチンは3価のやつなんです。4価のワクチンもあるんだけれど、重病患者の人のみに限られていて、数も少ないんだそう。つまり4価のワクチンを打ちだければ日本で、ってことになるのかしら。
しかも、流行するインフルは3価に入っていない山形系統だっていうからタチが悪いです。さらに、もう一つ流行している香港A型もワクチンの効きが悪い…。
というわけで、スペインでは、今年のインフルエンザの予防接種は効かない、ともっぱらの話題でした。通年では、予防接種をしておけば、40-60%の人はインフルにかからないはずなのですが、今年は25%というとっても低い数字なんですって1 。
では、インフルの予防接種を受けない方が良いかというと、そういうわけではなくて、やはり高齢者や持病のある方は、重症化を防ぐためにもぜひ受けておいた方が良いようです。
インフルエンザにかかる…
では、日本で4価のインフルエンザの予防接種を受けた我が家は、スペインに戻ってどうなったか…。
普通にインフル、かかりました~
予防接種後にかかったインフルエンザの症状
インフルエンザの予防接種を受けておいてもかかることはある、でも、軽症で済むとはよく聞きますが、果たして我が家の場合はどうだったのでしょうか。
具体的に、どの程度の症状だったのか書いてみます。
大人の私
悪寒あり、喉の痛みあり、鼻水あり(一番ヒドイ症状が鼻水)。高熱は出ず。お腹は多少ゴロゴロ言ってましたが、特になし。
ちなみに予防接種を受けていない夫は、私以上にほとんど症状出ていません。
4歳の子供
高熱あり(39~40度が3日間)、鼻水あり、下痢がヒドイ(1週間)。
大人の私は明らかに軽症だったとして、子供に関しては、インフルの予防接種をしていたから軽症で済んだと言って良いのか迷うところです。これは、本当に軽症と言えるのかしら。普通にインフルじゃございませんか?
うちの子は幼稚園に行くようになるまではあまり風邪を引いたことがなかったので、ここまでヒドい下痢も生まれて初めてでした。もう、口から入れるそばから出ていくってやつです。
下痢は脱水症状に注意
このため、脱水症状にならないことだけを気をつけていました。
お医者さんからは、爪を押して、ピンク色がすぐ戻るなら大丈夫だけれど、2秒以上かかるようなら脱水症状の危険があるから注意して見ててって言われていました。
とにかく1週間ちょっと経った現在、鼻水は続いてますが、ようやく下痢が止まってきて一安心となった模様。
スペインでのインフルエンザの診断、治療
ちなみに、スペインでは(少なくとも私たちの行った私立の某大手総合病院では)、インフルの疑いがあっても、日本のように鼻や喉にテスターを入れて、インフルの検査をすることもせず、症状を見て、多分インフルエンザでしょうっていう診断でした。
発熱した早期に病院に行ったからといってタミフルを処方されることもありませんでした。もうひたすら対処療法で様子見。この期間(1週間超)、私が子供にあげた薬は、アセトアミノフェン(子供用はApiretal、日本で言うカロナール)を3回のみ。
こちらでは、タミフルは値段の割に効き目が疑われていてあまり処方されていないみたいです。日本でタミフルを飲んだ若い子が飛び降りを含む異常行動を起こしたというのが数年前から聞こえてきますが、日本からのニュースを聞いて必要以上に恐れられているというのもあります。
まだまだ流行中ですので、皆さまも、インフルエンザには十分お気をつけくださいね。
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