ここ数ヶ月の間、ラズベリーパイでLEDを光らせることから電子工作を始めてきました。最近では、Google AIY Voice KitのVoice Hat上に、ジャンパワイヤを通して、音声認識でLEDを光らせたりしてきました。
そして、これまで特に問題なく、やろうと思ったことは出来てきました。結構余裕じゃん!って思い始めていました。
しかし…人間って怖いですね。何かを勘違いしたまま次に進んでしまったことに気づかないことがある。慢心、とでも言いましょうか。
今回は、初心者な私がつまずいた、電子工作にまつわるトラブルのお話です。
LEDライトが急に光らなくなった
ある日突然、急に、LEDライトが光らなくなってしまったのです。1個も。
それは、ブレッドボードに5つのLEDライトを配置して、プログラムを実行しようとした時でした。
あれ?何で?
LEDライトが1つも光りません。
焦る私。今まで、全く問題なく、Lチカさせてたのに…。
試しに、LEDライトを2つに減らしてみます。ダメです。
1つにしてみます。やっぱりダメです。
何か、壊れた?
原因の追求
こういう時は、まず原因を追求しなければいけません。
考えられる可能性を、一つずつ探していって、どこが本当の原因なのかを探っていきます。
プログラムのミス
プログラムを走らせてもエラーは出ないので、プログラムのミスではないらしい。
ワイヤーがきちんと刺さっているか
次に、ちゃんとワイヤー等がしかるべき場所に刺さっているか確認しました。問題なし。
壊れた部品がないか
次にLEDライトや抵抗、ジャンパワイヤ、ブレッドボードが壊れたのを疑いました。
幸いまだまだ部品はありますので、新しいものへ変更してみました。でも変わらない。
OSに問題がないか
次に、動かしているOSに問題があるのではと思いました。SDカードを変えて、別のRaspbianで試してみました。でも変わらない。
ハードウェアに問題がないか
次に、動かしているハード(ラズパイ)に問題があるのではと思いました。
幸い、もう一台、ゲーム機ラズパイがありますので、それで動かしてみました。でも変わらない。
もうGPIOの電源(3.3V)とGNDのポートに直接挿して、電源入れればライトが光る状態にして試しているのに、全く反応なし。
おかしい。なんでーーー。
LEDが1つも光らない。
テスターが必要?
そういう我が家には、電子工作では持っていた方が良い製品、ズバリ、テスターがありません。だから、光らないLEDの周辺に電流が流れているかが判断できない…。
こりゃ、テスター買うしかないかね。Amazonプライムでポチったら翌日届くし…。あ、テスターってこういう感じのやつですね。
門外漢の夫に聞いてみる
もうポチろうかな、って思っているときに、その辺にいた夫に助け舟を頼んでみました。
うちの夫は、パソコンとかITは苦手なので、通常その手の質問をすることは野暮なのです。ですが、高校時代は理系クラスにいたから、物理の授業で電気回路のことは一通りやったらしい。
一方の私は、高校時代は文理クラスにいて物理も勉強したのですが(苦手だった…)、抵抗とか電流を机上では計算しましたが(オームの法則ってやつですね)、手を動かしてライトを点灯したりした記憶が全然ありません。やったのかなぁ…。
とにかく、理系クラス出身の夫に、ブレッドボードを差し出してみたら、ほぉーって感じで、
「最近のは小さくなって、質も良くなったんだねー、自分が高校の頃は機材は全然古かったし(当然LEDは存在せず)、今やってることと同じこと(5つのライトを点灯)をやろうと思ったら、もっと大きなスペースが必要だったよー。うわ~小さい。」
と、はじめて近くでみるブレッドボードやLEDライトの類を、妙に感心した様子で眺めていたわけですが、
夫「??」
私「えっ何?」
夫「このブレッドボード、真ん中で分かれてるけど、この上下ってつながってるの?」
何のことを言ってるかというと、ブレッドボードって、こういう形ですよね。上下のプラス・マイナスの部分は横につながっている一方、真ん中はそれぞれ縦につながっているわけです。
一方で、真ん中の部分は上下に分かれている。この上下はつながっているの?ということです。
私「? 同じラインにあるんだから、つながってるんじゃないの」
そう、私はこの時まで、真ん中の上下はそれぞれ一直線につながっているのだと信じていたのでした。
夫「うーん、どうだろ。試しに、上の部分か下の部分だけに、抵抗、LED、ワイヤを集中させて試してみなよ」
ほぅ。で、試してみた。
そしたら、
LEDつきました。点いて、ついて、憑き物が落ちたみたいな私。
そっか、ブレッドボードの真ん中の上下ってつながってなかったのね。
はじめて知りましたわよ。
今まで、気付かずにやってこられたのは、単にラッキーだったから。
テキストに書かれた通りに、配線の位置や順序をきちんと守ってやってきたから気づかなかったんですね。
というわけで、どこかが壊れていたわけでもなく、単に私の勘違い、でした。
こうやって人間は間違うことで学んでいくのねぇ、と改めて襟を正した経験となったのでした。
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