さて、少し前になりますが、ラズパイにRecalboxとLibreElecのOSを2つ一緒にインストールしたという記事を紹介しました。
最初は、RecalboxとLibreElecとRaspbianという3つのOSをインストールしたのですが、思う所がありまして、最終的にはRecalboxとLibreElecの二本立てにして、Raspbianは別のSDカードに入っています。
というのも、実際、Recalboxは夫のレトロなゲーム機と化してしまいまして、私の手に渡ることはほとんどないという(^_^;)。テトリスやシューティングゲームやファイティングゲームの類って、ささくれた心のオアシスになるらしく、夜中に消音にして無心にプレーしております。
そんなゲーム機ラズパイにも1つ問題がございました。
起動OSの順序を変更したい
我が家の場合、ゲーム機のスイッチをオンにした際に、最初に立ち上がるOSはLibreELECです。こちらは、キーボードでの操作が必要になります。キーボード操作でRecalboxを選択して、はじめて、RecalboxのOSが立ち上がるという仕様なのでした。
一方、Recalboxの操作は、有線のゲームコンソールで可能です。
なので、本当はコンソールだけを使っていたいのに、途中にキーボード操作の手間が入るという問題があったのです。
しかも、うちの場合、キーボードは無線のブルートゥースでして、この接続がとっても不安定。私がRaspbianのSDカードに入れ替えて、ラズパイを使用した場合には、次に利用する時には接続不可能になり、再度ペアリングの必要性が出てくるのです。
起動OSの変更方法
というわけで、起動OSの変更方法をググって探しておりました。
これがなかなか見つからない。
Shiftキーは機能せず
まず、最初に知ったのは、起動時にShiftキーを押していると、OSの選択画面が出てくるよ、という情報でした。
これは有線キーボードでないと厳しいので、ずっと試せないでいたのです。が、この度、デスクトップパソコンを購入したついでに、有線のキーボードがオマケで付いてきたので、試すことができました。
しかし、Shiftキーを押しても、OSの選択画面など出てきません。Shiftキーを連打しようが、何しようが、普通にスルーされて、LibreElecが起動します。
うーん、
と思っていたのですが、本日、別の方法を発見できました。主にスペイン語コミュニティでの書き込みから知ったのですが、忘れないためにここにメモっておきます。
autoboot.txtの変更!
まず、一度、Recalboxの入っているSDカードをラズパイから抜き取り、手元のPCに挿入します。そして、SDカードの中身を見ますと、ファイルの中に、autoboot.txtというのがあります。ルートにあるので、すぐに分かると思います。
このファイル中には、一行だけ、「set boot_partition=(数字)」と書いてあるのですが、この数字を変更すれば良いのです。もし、autoboot.txtが存在しない場合は、作成してしまえば良いのでしょう。1行だけなのでね。
うちの場合、もともとここの値が6になっていました。それを8に変更したら、Recalboxから起動できました。
ちなみに、
set boot_partition=0 なら、NOOBSから起動
set boot_partition=6 なら、LibreElec(Kodi)から起動
set boot_partition=8 なら、Recalboxから起動
となります。
ただし、環境によってはこの数字が異なってくるので、それを確かめたい場合は、SSH接続経由にて、
fdisk sudo -l
と入力すると、自分のSDカードのパーテーションの状況が分かります。
たとえば、うちの場合だと、こんな結果が出てきました。
正直、これを見ても何のことだかさっぱり分からないのですが、右端のSystemの列が、「Win95 FAT32」となっているところに、OSが入っているようです。
上の例だと、/dev/mmcblk0p6 と /dev/mmcblk0p8、つまり末尾番号の6と8が該当します。このため、autoboot.txt中のset boot_partition=6 をset boot_partition=8に変更すれば、起動時のOSの変更が可能になるというわけでした。
この変更にて、Recalboxからの起動が可能になり、ゲーム機リモコン1つで操作が完了できるようになりました。
どなたかのご参考になれば幸いです。
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