完全な家ごもりは1か月半が限界なんじゃないか~スペインでは散歩ができるようになる

海外生活
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前回の更新からずいぶん時間が過ぎてしまいました。あいかわらず子供の学校は休校中。家ごもり生活は続いています。本日は、そんな中での少し明るいニュースを。

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完全な家ごもりは1か月半が限界なんじゃないか

新型コロナウイルスによりスペインに緊急事態宣言が敷かれてから1か月半ほどが経過しました。そして、本日7日、さらに14日間つまり5月24日までの緊急事態宣言の延長が決定されました。

さすがに1か月半という期間、家ごもり生活を続けていると何というか、地味に疲れてきます(^^;。中国の武漢の都市封鎖も1か月半ほどでしたが、1か月半というのは、一つの目安というか、これを超えてくると、経済活動的にも、精神活動的にもキツくなってくるのかも、と思いました。

自宅からテレワークをしている人も、子供の学業の面倒を見ながら家で仕事するのは、なかなかキツイものがあります。

会社から休業といわれて自宅待機している人も、いつまで続くんだろうと不安な気持ちが高まってきます。

お店を休業している経営者の方も、従業員を休職・解雇したとしても、店舗の家賃の支払いとかその他維持費の負担がじわじわきて、これ続くとコロナにやられる前に会社がつぶれるわ、って危機感がずいぶん高まってきていました。

近日より緊急事態宣言が少しだけ緩くなった

そういうこともあるのか、緊急事態宣言は延長されこそしたものの、先週から今週にかけてスペインの緊急事態宣言の内容は、少しだけ緩くなりました。

みんな散歩ができるようになった

具体的には、先週より14歳以下の子供の散歩が可能になり、今週からは高齢者の散歩、および全年齢層での散歩や屋外でのスポーツ(ジョギングとか)が可能になりました。

  • 14歳以下の子供は午後0時から午後7時(子供は3人までで付き添いは大人1名)
  • 14歳以上の人全般は午前6時~10時と午後8時~11時
  • 高齢者は午前10時~12時と午後7時~8時
  • 自宅から1キロ以内で1日1回

…といろいろ制限はありますが。ちなみに犬の散歩は従来どおり、どの時間帯でもOKです。お犬さま恐るべし。

小売店の営業も可能に

さらに、同じく今週からは

  • スペイン全土のショッピングセンターなどの大型商業施設や大規模な店舗をのぞく小売店の営業が可能

になりました。私は、まだあまりお店には行っていないけれど、全てオンラインショッピングで済ますのはなかなか厳しかったりするので、これも嬉しいことです。「営業が可能」となっていても全てのお店が開いているわけではないので、事前にお店が開いているか確認が必要です。またお店の従業員1人に付き客は1人までしかダメなので、事前に連絡して店舗へ行く形になるようです。

飲食店でのテイクアウトもOK

そして、

  • 飲食店でのテイクアウトが可能

になりました。テイクアウトがOKとはいっても、注文は原則、事前に電話やネットで行なわなければいけません。もっとも実際は店内に1名だけ入れる形でその場での注文を受け付ける場所もあるようです。

さっそく床屋さんに行ってきた

さらに、美容院・理容院がOKになったのは嬉しいニュースです。

うちの夫と息子もさっそく近所の理容室に行ってきました(髪の毛が短い人はこの期間キツかったと思う)。行きつけの、安くてカットが上手なインド人経営の床屋さんなんですけど、事前に電話かWhatsAppで予約した人しか受け付けず、1度に店内に入れるのは客1人のみ。ほかの人(といっても予約者のみなので待つ人はせいぜい1名ですが)は、店の外で待つ形になったよう。床屋さんもそろそろ限界だったので、営業できるようになって良かったと話していたそうです。

スペインの島しょ部の一部はさらに緩くなった

一方で、カナリア諸島やバレアレス諸島のうちマイナーな島のいくつか(フォルメンテラ島、ラ・ゴメラ島、エル・イエロ島、ラ・グラシオサ島)ではフェーズ0からフェーズ1に移行したとして、もう少し緩い施策が適用されているようです(飲食店もテラス席で営業可とか、10人以下なら会合で集まれるとか)。小さい所でまずは試してみよう的な実験的措置なのかしら。

バルセロナ日本領事館からのメールが参考になります

スペインの緊急事態宣言の現状について、詳しい情報は日本領事館からの領事メール(14歳以下の子供の散歩の許可14歳以上の個人のスポーツの許可5月4日以降のスペイン各地での規制緩和スペイン政府の事業者向けの経済支援)に記載されています。バルセロナの日本領事館は、毎日こまめに情報を送ってくださるので本当に感謝です!

小さな前進~公園が開いた

確かに規制が少し緩くなったとはいえ、依然子供たちの学校は休校したままだし、リモートワークを続けている会社は多いし、未だ家ごもり感は強くて、そこまで生活は大きくは変わってはいません

しかし、個人の散歩やスポーツの許可に合わせて、我が家の近所の公園が再びオープンしたのは小さいながらも嬉しい出来事でした(公園の遊具は依然として使用禁止ですが)。

公園は「普通の日常」の象徴だったかも

近所の公園は、毎日の犬との散歩コースでした。それが、非常事態宣言以降、閉鎖されてしまって一切入ることができなくなりました。

それから1か月半。公園が閉鎖されていることは分かっているけど、我が家の犬ネモは、絶対に公園に行くとゆずりません。仕方ないので、公園の前に行っては、「ほら、閉まってるでしょ」とネモ犬さんに言い聞かせて、公園脇の道を散歩するというルーティンを続けていました。

これまで何気ない気持ちで通っていた公園が、「当たり前と思っていた普通の日常」だったからこそ行けた場所で、「普通」が遠くなってしまった今、とっても恋しい場所になっていました。

1日の始まりに散歩で通りかかって、閉まっている公園を見るのは寂しいというか、今この瞬間コロナで苦しんでいる患者さんや、戦場のような病院で戦っているお医者さんや看護師さんのことが思い出されて、何とも言えない気持ちになりました。

もちろん、公園が再び開いたからといって、コロナの脅威がなくなったわけではないのですが、少しずつ事態が良くなってきているような希望も湧いてきて、日常が少しずつ戻ってきている感じがして、勇気づけられます。

久々の公園にて気づいたこと

先週の土曜日。すっごく久々に公園が開いているのを確認して、小躍りした私。1か月半ぶりに中に入ってみました。そこで気づいたこと。

草が増えてた

緑がいっぱい!そう、まず感じたのは、

雑草がスゴイ…

冬から春になりこれまで姿を見せなかった草が一気に生えてきたということもあるのでしょうが、その変化たるや目を見張るものがあります。

人間がいない間に我が家とばかりに雑草たちも自由を満喫していたのかな。

雑草(公園の管理者が植えた植物ではないもの)の中には、こんなキレイなお花を咲かせるものもあります。

今まできちんと管理されてたんだなと実感

そして、普段いかに公園がきちんと管理されていたのかを改めて実感したのでした。

実際、数日後にはこういった雑草たちは公園の管理人さんによって刈り取られていました。公園でのお仕事も再開したんですね。ご苦労さまです。

こちらがおおざっぱに雑草が刈り取られたところです。

カタツムリも

そして、雨上がりだったからか、普段はそんなに見かけないカタツムリが、あちこちに。

これ、スペインのカタツムリです。日本のカタツムリとは見た目も形も違うし、どっちかっていうとタニシみたいですよね。スペイン料理にはカタツムリを使ったお料理もありますが…、私は無理です(^^;。

ネモ犬も嬉しそう

我が家のネモ犬も、公園を散歩する日が戻ってきて満足しているようです。

良かったのう。

状況はまだ、決して気を緩める時期ではないと思うのですが、時には軽く息抜きをしないと長期戦を生き抜けないというのがあるので、美しい草木を眺めて癒されてみました。

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