先日購入したRaspadは、中にラズベリーパイを入れて、10インチのタッチパネル式モニターでタブレットのように使えるという商品でした。
こちらでは、リボンケーブルを使って、タブレットにラズベリーパイを入れた状態で電子工作もできる、ということで、リボンケーブルとGPIOアダプターを購入して実際に試してみました。
今回は思いのほか、苦戦したお話です。
リボンケーブルとGPIOアダプター
私が購入したリボンケーブルとGPIOアダプターはこちら。
値段にして2ユーロちょっと(300円程度)。Amazonで購入したのですが、安いだけあって中国からスペインに届くらしく、思いのほか時間がかかりました。でも、がまん。
日本のAmazon でも似たものが販売されていますね。
さっそく手持ちのRaspadに使用してみます。
リボンケーブルを差し込む
まずはリボンケーブルをラズパイに差し込みます。
まぁ、ネットとかの画像をみて、ケーブルの向きはこんな感じかな、みたいなカジュアルなノリで、えいやーと接続。今思えば、これこそ悪夢の始まりでした。でも、この時は気づくはずもなく…。
とりあえず、リボンケーブルを設置して、Raspad付属の黒いプラスチックの部品を上から載せました。
ギリギリハマる感じです。
蓋をしめるとこんな感じに。
もともとRaspadには、隙間が空いていて、リボンケーブルがはまるようになってるんですね。
GPIOアダプターを差し込む
リボンケーブルの次は、GPIOアダプターをリボンケーブルとブレッドボードに差し込みます。
GPIOアダプターっていうのは、こんな感じのやつです。
裏返すと、ギザギザのピンになっているところを、ブレッドボードに差し込みます。
GPIOアダプターには凹凸が付いていて、どちらの方向に差し込むべきか一目瞭然になっています。この写真の真ん中に見える凹凸を上手く合わせるとはまるわけです。
カチン、と。
つながって、いい感じ。
さらにブレッドボードに挿して、と。
ブレッドボードが短くなったので、もう一台のブレッドボードを連結します。
溝があって、ちょうど良い感じに連結できました。
LEDライトが付くか試してみる
いろいろ行なう前に、まずはきちんと接続されているか確かめてみようと思いまして、LEDライトと330Ωの抵抗、そして、オスーオスのピンを手に、LEDライトを点灯させるだけの単純な回路を作りました。
ピンの刺さる先は、3Vの電源とGNDに対応しています。電源を入れたら電源がピカっと付くはず。
というわけで、いざ、コンピュータをオン!
…
…
あれ? つかない?
原因の究明開始
ここから原因の究明を始めました。
手持ちのLEDライト類が壊れている?
まずは手持ちのLEDライトはじめ、ピンや抵抗が壊れていないかを疑いました。
その可能性を消すために、リボンケーブルらをすべて取り除き、ラズパイに直に差し込んでみます。
ピカっとライトがつきました。
ケーブルなしではきちんとライトが付くので、LEDライトらの部品が壊れていたり、回路が間違っているという可能性は消えました。
注文した商品が壊れている?
残るは、注文して届いたケーブル類が壊れている可能性を考えました。
ここで、論理が一つ飛躍していることに、私は気づきませんでした。それは後日わかること…。
まずは、リボンケーブルのみを接続して、ケーブルの先の穴で、3VとGNDに対応すると思われる個所に、ピンを差し込みますと…、電気が付きました。リボンケーブルは合格!
お次は、GPIOアダプターを付けて、ブレッドボードなしの状態で、アダプターの穴にピンを差し込んで、電気が付くか確かめると…、付かない。電気が全然付きません。
というわけで、原因はGPIOアダプターじゃーと、この時点で思い込みました(遠い目)。
別の商品を注文しなおす
というわけで、別のリボンケーブルとGPIOを注文しなおしました。今度は、速く届いてほしかったので、欧州の倉庫に在庫のある、ちょっとお高いやつ(1300円程度)を注文します。背に腹は代えられません…。
最初の商品は、Amazonのサイトで返品手続きを開始。まったく2週間以上待たされたうえに、不良品とかどんだけ!と、思っていたのでした。それが間違いだということも気づかずに(遠い目)。
新しい商品が到着。再度、試すも…
2日後には、新しい商品が到着しました。
同じように、テストをしますと、なんと! 今度は電気が付きました。
やった!!!
と喜ぶのもつかの間、何か変。
んんん、電気は付くんですけど…
プラスとマイナスが逆!
プラスとマイナスが逆なんです。
どういうことかと申しますと、LEDのマイナスが行く先が3Vで、プラスの行く際がGNDになっているのです。最初、私が間違ってつないでしまったのですが、なぜか電気が付いてしまいました。
とはいえ、いつもよりLEDの発色も暗い気がします。
反対に、本来あるべきな回路である、LEDのマイナスの行く先をGNDにして、抵抗を介したLEDのプラスの行く先を3Vにすると、電気が付かないのです。
んーーーー。どういうこと?
ポート4で試すとNG
頭をはてなマークでいっぱいにしながら、今度は、プラスの行く先を3VからGPIOの7番ピンのポート4に変更しまして、以下のコマンドを実行してみました。
gpio -g mode 4 out gpio -g write 4 1 gpio -g write 4 0
本来なら、「1」で電気が点灯、「0」で電気が消灯するはずなのに、今度は見事に無反応です。プラスとマイナスを逆にしても見事に無反応です。やはり何かがおかしい。
商品を変えたのに、おかしいってことは、私が何かへんなことをやらかしている可能性を再度考え始めたのです。
原因は、リボンケーブルが逆だったこと
なんだろう、なんだろう。私がやっていそうなへんなこと…
そのとき、ピーンと頭に、一つの可能性が思い浮かびました。
まず、リボンケーブルとGPIOアダプターの接続は、凹凸があるので向きを間違えようはありません。ブレッドボードとGPIOアダプターの接続も、きちんとはまっていれば大丈夫なはず。
残るは…
リボンケーブルをラズベリーパイのGPIOピンに挿す際に、向きがある…とか…。
当初、私は、ネットで見かけた画像を頼りに、リボンケーブルをこんな感じに設置していました。
でも、メーカーによって、違う仕様になってることもあるのかも…。
そんなことを思い、180度反対に設置してみました。
そして、試したら…
電気が…付いたーーーーーーーーーー。
最初の商品も不良品じゃなかった
えっと、もしかして、私が不良品とか、壊れているとか、思ってた最初の商品のGPIOアダプターを使ってみても…
電気が…付いたーーーーーーーーーー。
今度こそは、プラスとマイナスは逆ではありません。先ほどよりも電気の色は明るくあり、ポート4にしてコマンドを打っても、正しく反応してくれます。これよ!この感じが欲しかったのよぉぉぉ。
原因は、リボンケーブルをラズベリーパイに挿す向きが間違っていたことでした。
どうして、こんな単純なことに、もっと早く気づかなったんでしょう。
先日、テストしたときに、リボンケーブルにピンを直挿ししたら電気が付いた時も、向きが逆なのに気づいてなかったのでしょう。
最初のベンダーさん、ホント、ごめんなさい。製品は正常でした。正常じゃなかったのは私の頭でした。
急いで返品の手続きをキャンセルしましたとさ。商品を送り返す前で良かったです。後で注文したもう一つのリボンアダプター類は、良い勉強になったと思い保管しておきます(-_-)。
トラブルがあったときは、まず自分を疑えと、再認識
というわけで、何かトラブルがあった際には、しつこいほどに自分のエラーを疑え、疑え、疑って~、と自分に言い聞かせたのでした。
もし、皆様の中にも、リボンケーブルとGPIOアダプターを購入したけど、電気が付かないよー、使えないよー、という方がいらっしゃいましたら、ラズベリーパイのGPIOピンに繋がっているリボンケーブルの向きを疑うこともお忘れなく~と思い、解決の一助になれば幸いです(^^♪
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