本日は、犬のダイエットについて考えていきたいと思います。
ダイエットといえば、人間の皆さまでもおなじみです。人生で一度や二度トライしたことある方々もいらっしゃるはず。私も、数回あります。失敗したり成功したり…。スリムな身体になりたい、健康な身体になりたい。理由は人それぞれでしょう。
それでは、なぜ犬もダイエットをする必要があるのか、もっと具体的に言えば、なぜ我が家の犬ネモがダイエットをする羽目になったのか。それが今回のテーマです。
気が付けば、体重が増えていた
これまで、犬の体重というのをそこまでシビアに考えたことはありませんでした。うちの犬は去勢をしています。なので、普通の犬より太りやすいのは事実。だから、ドッグフードの量を通常の8割程度に計算してあげておけば大丈夫!と考えておりました。実際、それで問題を感じたことはなかったし、自分の犬が太っているだなんて考えたこともありませんでした。
しかし、後になって考えてみると前兆はありました。ドッグフードです。自分の犬には健康でいてほしいし、そのためには、良質のドッグフードを食べて欲しいと思うのが、飼い主心、親心。なので、たんぱく質が豊富でちょっと高級・お高めなドッグフードを、青年期のころから変わらず同じようなものを与えていたのでした。
確かに、良質なたんぱく質を摂取するのは大切なことです。筋肉だってモリモリ付くし。ですが、たんぱく質の量を多めに摂取し、たくさん運動して、筋肉が付いて、さらに力強くなって…というのは、全ての犬に当てはまるわけではないということを、すっかり忘れておりました。そりゃ、アクティブな青年犬だったり、アジリティ競技に参加するようなスポーツ派な犬だったら全然OKかもしれない。でも、すでに中年に差し掛かったシニア犬(当時のネモ7歳)で、散歩も一日3回はするとはいえ、1回あたりの散歩時間なんてたかが知れてるような犬にとって、たんぱく質豊富な豪華なドッグフードはそのライフスタイルにそぐわなくなっていたようです。
そもそも体重の増加に気付いたのは、予防注射などを打つ年に一度の定期健診で獣医さんに指摘されたのがきっかけでした。愛犬を見るなり、
獣医さん「あれ?太ったんじゃない?」
私「…そういえば、最近、体重計ってないです」
自宅を訪問してくれる獣医さんなので、ここは我が家。で、急いで自宅の体重計で計ってみたら、きゃああああ、23キロ弱。いやぁぁぁ、それはないわ、それはないわ。私が知っているわが犬の体重は17~18キロだったので、驚きました。いつの間に…。
最近、赤ちゃんにかかりっきりだったもんね、ゴメンネー。これは体重マックス当時の愛犬ネモの写真(2015年冬)。お腹のあたりがポコリンとしてます。
どうしましょう…。軽く途方にくれる私。
なぜダイエットが必要なの?
そもそもなぜ、犬の体重が増えると良くないのか?
健康のためによくない。そのとおりです。人間でも同じことですが、太っていれば糖尿病や心臓病などいわゆる生活習慣病にかかる可能性が増えてきます。さらに、我が家の犬コーギーの場合は胴長短足なので、太っていると普通の犬以上に、腰に負担がかかり、ヘルニアになる危険性も出てくるのです。これから老齢期に差し掛かるのに、腰が痛くなって歩きづらくなるなどという事態になれば、歩く力も弱くなって筋肉も衰えてしまう。動かなくなることが増えれば、肥満になりやすくなるという負のスパイラルに嵌まってしまう。
さらに、うちの犬の場合、歯石を取るために麻酔を打たなければいけないのですが、麻酔をかける際に太っていると、心臓等の臓器に負担がかかるので、よろしくないらしい。なので、早めにダイエットをおこない、体重がある程度減った段階で麻酔をかけるようにしたいと獣医さんに言われたこともあり、急遽ダイエット計画が発動したのでした。
やはり基本は食事療法
さて、どうやって体重を減らしていこう?どっかの女子高生がリンゴダイエットやるみたいな感覚で、劇的に食事の量を減らして体重を落とそうとしたところで、身体を壊してしまっては元も子もありません。別にうちの犬、バレリーナとかモデルになるわけじゃないし。なので、獣医さんとも相談して、多少時間がかかっても、ゆっくり体重を落とすのが良いということになりました。
その方法は、ズバリ、ドッグフードを変える!
めっちゃありきたりな結論で、スミマセン。でも、毎日の食事を変えるのが一番の近道なのです。人間と同様、犬のダイエットも運動と食事制限が基本です。だから、運動量増やすのだっていいけど、散歩に割ける時間なんて、そう変われるものでもありませんし。
というわけで、たんぱく質豊富なドッグフードから、脂肪分が極端に少ないダイエット用のドッグフードに変えました。メーカーは、私のかかりつけの獣医さんが製造しているドッグフード。いつからそんな事業やってたの?と驚きでしたが、なんか自前でドッグフードを作って販売しているらしい。獣医さんいわく、
「ただ、このドッグフード、脂肪分が本当に少ないので、味を嫌がってしまうワンちゃんもいるのです。その時は普通のタイプのにしないといけないですね」
さっそく我が犬に試してみました。食べ物なら殆どなんでもOKな食いしん坊ですもの、全く問題ございませんでした。これなら、量も今までと変わらなくて大丈夫だから、そこまで空腹感を感じることもなさそう。さらに、私たちがご飯を食べるときにちょっとだけ犬にお裾分けしてたオヤツをなくして、様子見することになりました。
半年で6キロの減量に成功
そして、結果、半年で6キロ達成しました!この写真では分かりにくいかもしれませんが、半年後の愛犬です。心なしかお腹のあたりがすっきりしていませんか?
1ヶ月に1キロ痩せた計算になりますね。体重は、基本一週間に一度計測して、推移を見てきました。だいたい500グラム減ったり、全然減らない週もあったり、人間のレコーディングダイエットでもありがちな、少しずつ減っていくギザギザ下り坂曲線のような軌跡を経て、目標を達成することができたのでした。
その後はといえば、今も基本、脂肪分の少ない例のドッグフードを継続して食しています。でも、冬場はどうしても太りがちですね。定期的に、今は1ヶ月に一度くらいのペースで体重を計測して、ちょっとオーバーなときは、フードを少しだけ少なめに、など気をつけています。
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