前回は、お風呂の前のブラッシングについての記事を紹介しました。
ブラッシングをした後は、いよいよお風呂でシャワーを浴びます。今回は、お風呂のお話しです。
犬のお風呂の頻度
犬のお風呂の頻度、これほど各犬種・各家庭によってまちまちで、ばらつきがあることもないんじゃないか、と思います。
一般に、プードルやヨーキーなど定期的にトリミングが必要な犬種の場合ほど入浴・シャワーの頻度が多くて、大型犬だったり短毛でほとんど毛のお手入れが必要ない犬種だと頻度も低くなるのではないでしょうか。犬が大きいとお風呂に入れるのも一苦労ですものね。
頻度は少なめ
我が家のコーギー犬ネモの場合ですが、はっきり言って、シャンプーできっちり洗ってあげるお風呂の頻度はかなり低いと思います。夏場で2か月に一度、冬場だと4か月に一度くらいなんてことも。
獣医さんやショップの人にも言われたのですが、あまりお風呂の頻度が多いと、犬の身体の皮膚を守っている皮脂を洗い流してしまい、かえって皮膚トラブルの原因になるとのこと。
だから、ちょっと臭ってきたな、というタイミングでお風呂に入れています。
皮膚を守る皮脂
ネモ犬の皮脂の存在は、シャンプーを使用したときに、とりわけ感じます。
水浴びをしただけの時は、毛はあまり濡れなくて、水をたっぷり浴びても少し時間が経っただけでカラッと乾いています。普段は皮脂が、犬の皮膚や毛を守っていて、水を浴びても奥深くに浸透しないようになっているのかなと感じました。
一方で、シャンプーを使うと、すごく毛が濡れた感じがして、乾くのにとっても時間がかかります。シャンプーには界面活性剤が入っているから、油を溶かすため、汚れや脂がきれいさっぱり取り除かれる分すっきりしますが、シャンプーをして数日間はそれだけ皮膚の表面が無防備になるわけです。人間でも、あんまり頻繁に洗顔フォームで顔を洗っていると肌がガサガサになるのと一緒ですね。
だから、さっぱりさせたいときは、お湯だけでシャワーを浴びる程度にして、シャンプーを使用するときは、よっぽど臭いが気になる時でいいのかな、と思います。少なくとも、わがコーギー犬の場合ですが。
いざお風呂へ
お湯の温度
シャワーでお湯をかけていきます。
シャワーヘッドを毛のギリギリまで近づけてあげると、水しぶきが周りに飛び散らないので、周囲もあまり汚れないし、犬もびっくりしません。
お湯の温度は、日本人のお風呂の温度より低めで、37~39度前後。夏場だったら、もう少し低くても良いかも。
日本人は熱いお湯が好き
ここで日本人のお風呂の温度と、あえて、日本人限定で書いたのは、日本人って飛びぬけて熱い温度でお湯を浴びるのが好きな民族のようなんです。
それに気づいたのは、息子が生まれた時に購入したストッケのベビーバスの注意書きを読んだときでした。
数十か国語で書かれたベビーバスの注意書きには、「赤ちゃんを入浴させるお湯の温度はXX度程度が良いでしょう」という記述があるのですが、なぜか日本語訳の注意書きだけ、お湯の温度が高かったんです(37-40度)。日本語だけ、ですよ。
他の言語は(ってすべての言語を理解できるわけではないですが、温度表記は数字なので分かりますよね)32.2-37.8度になってました1 。
ほぉ、日本人って例外的に熱いお湯が好きなんだなぁとつくづく思ったわけです。
というわけで、犬のシャワーの温度も、人間の赤ちゃんを入浴させるときの適温に近いのかなって思います。我が家はスペインということもあり、かなりぬるめのお湯でネモ犬にシャワーしてます。
シャワーのお湯は、ワンちゃんのお耳には入らないよう注意しましょう。お顔周辺はそこまでお湯をかけなくてもいいかな。
シャンプーする
ひとおおり、ざっとシャワーしたら、シャンプーをつけてきれいにします。
シャンプーの量は、本当に少しで良いと思います。あんまり量を使って、ゆすいだ後に成分が残ってしまうと皮膚のトラブルの原因になってしまうので。
人間用シャンプーと犬用シャンプー
ワンちゃんにも人間用シャンプーを使用しているという方もいらっしゃるかもしれません。それで特にトラブルもなければ、各家庭の方針でよろしいのではないかと思います.
が、犬用のシャンプーは、犬に最適なPHになるよう調整されているので、気になる方は、ワンちゃん用のシャンプーを別に用意してあげた方が良いのかなと思います。
皮膚が敏感なワンちゃんの場合は、刺激の少ないシャンプーを選んであげると良いですね。
我が家のネモの場合は、9年前にわが家にやってきたときから今まで特に皮膚のトラブルがないこともあり、ほんのりリンゴの香りのする普通の犬用シャンプーを使用しています。成分といえば、リンゴと界面活性剤と香料くらいっていうシンプルなもの。さらにシニア犬になってくると、もう少し気を使っても良いのかもしれません。
タオルで良く乾かす
シャンプーをきっちりゆすいだら、湯船の外に出して、タオルでよく乾かします。
タオルで乾かす前に、数回ワンちゃん自身にブルブルって身震いさせてあげると、周囲にはたっぷり水が飛び散るけれど、毛の間の水分は結構抜けます。やっぱり、動物の本能で水を振り払う技を身につけてるんだなぁとしみじみ。
タオルでだいたいの水気を取った後は、ドライヤーで乾かしてあげます。
夏場は自然乾燥でも大丈夫かな。ドライヤーを使わないと、乾くまでには結構時間がかかりますけどね。この日は、自然乾燥を選択した模様。
まだほんのりお水は残っているけれど、ネモは満足した様子です。
以上、さっぱりしたネモ犬のお風呂についてでした。
コメント