前回の記事では、機内持ち込み可能なスーツケースのサイズって、実際どれくらいのサイズなのだろうということを調べてみました。
今回は、実際に、機内持ち込みのスーツケースを選ぶ際に、重視する点について考えてみます。
機内持ち込みバッグはどんなものがいい?
機内に持ち込むバッグを選ぶ際に重要な要素とは何でしょうか。これは、各個人の用途や好みでずいぶん違ってくると思うので一概には言い難いでしょう。
機内には、ほとんど荷物を持ち込まない
私も以前は、機内に荷物を持ち込むことはほとんどありませんでした。せいぜい、カメラ、携帯電話、貴重品、寒かった場合に羽織る上着程度。この場合、大きなバッグは必要なくて、ハンドバッグのようなもので十分だったりします。短い旅行ならば、全旅行日程分の荷物が収まるようなスーツケース、ボストンバッグ、バックパック等を機内持ち込みしてしまう場合が多いでしょう。そうすれば、飛行機から降りた後、預かり荷物を待つためにターンテーブルで長時間待つ必要はなくなりますからね。いずれにせよ、この場合は、メインのバッグ(スーツケース、ボストンバッグ、バックパックなど)にハンドバッグという形で旅行する形になります。帰りにお土産を購入した際には、これに免税店のビニール袋がいくつか加わりますね。
機内に持ち込む荷物が増えてきた
それが、いつの頃からか、機内に持ち込む荷物の量が増えるようになりました。手荷物で、一眼レフや、交換レンズ、パソコンなどの割れ物品を運ぶようになってから、バッグの重さがズシリと重くなった気がします。
さらに、子供と一緒に飛行機に乗るようになってからは、子供の着替え、オムツ、オヤツ、ジュース、食事、おもちゃ、絵本などなど、さらには、私の衣服が汚れる可能性もあるから、私の服の着替えも…と、機内で必要となる一式を揃えていると、昔の荷物で言うなら2-3泊分の旅行程度の荷物になってしまいました。これとは別に、チェックイン時にカウンターで預けるメインのスーツケースが加わるのですから、ずいぶん大荷物になったものです。
機内持ち込み可のスーツケースを選ぶ
機内持ち込み可のスーツケースを選ぶ基準というのは人それぞれだと思うのですが、重いものを持つのがシンドイ。子供を抱えながら、旅程途中を移動するという私にとって重視するポイントは以下の通りでした。
1に軽さ、2に軽さ
まず、一番重視するのは、何といっても、軽いことです。
たとえ、スーツケースを転がしている限り、重さなんてあまり関係ないでしょ、と言われれば、確かにその通りなのですが、段差や階段など要所要所で、スーツケースを持ち上げないといけない場合が生じます。その際に、空っぽの状態で数キロ、というスーツケースは、モノが入るとかなり重くなるので、私みたいに力のない人間は、即ギブアップになるわけです。
しかも、子供を背負ったり、手を引いたりしている状況ならなおさら、重いスーツケースに注力しないといけないのは、厳しいなと思うわけです。トランジットの空港や、成田を降りてから自宅に向かうまでの道のりが一番、コタえます。
このため、可能な限り軽いスーツケースを探すというのが、機内持ち込み可のスーツケース選びの一番のポイントとなるわけでした。
頑丈な方がいいけど…
頑丈さと重さというのは、スーツケースについて言うなら限りなく相反する要素です。頑丈さを求めようとすると、軽さはある程度犠牲にしないといけないかな、という感じ。でも、軽いけどすぐ壊れるというのは考えもの。
もちろん、軽さを求めながら、実は頑丈というスーツケースもたくさん存在します。だけど、最高に頑丈なジェラルミンケースなどの金属製のスーツケースが良いというビジネスマンの方は、軽さよりも頑丈さを優先させている人々だと私は思います。
その点、私は頑丈という要素は、プライオリティ低しです。金属製なんてもってのほか。ポリカーボネートなどの樹脂製か、ナイロンなどの布製を狙っていきます。ただし、そこまで頑丈でなくともいいから、壊れにくい、割れにくい、これは重要な要素です。
でも、容量はそれなりに
軽さは大切ではありますが、軽いばっかりで、中の容量が少なくて何にも入らないというのは考えものです。
もともと旅行に持っていくものがあまり多くない人は、軽さとコスパ最優先で、容量が少なくても軽いスーツケースを選ぶというのはありかもしれませんが、機内で使用する子供の着替えやおもちゃをたっぷり入れたい私のような人間にとって、スーツケースの容量というのは看過できない要素です。機内持ち込み可のサイズでも、35~40リットル前後(2-3泊程度の容量)は欲しいかなと思いました。
100席以下の国内線基準で選ぶか、それとも
前回の記事でも書きましたが、日本の場合、100席以下と100席以上の国内線では、機内に持ち込めるスーツケースのサイズが変わってきます。
たとえば、100席以下の国内線の規定に合わせてしまうと、35×45×20で、最大容量で31.5リットルとなってしまい、それ以上のスーツケースは選べないことになります。
一方、国際線および100席以上の国内線の規定に合わせれば、40×50×25(3辺の和が115センチ以内のため、各辺の最大サイズ[40×55×25]で選ぶと超過するので、こうしました)で、最大容量50リットルまで可能となります。この差は大きいですよね。どういうサイズを選ぶかは、人それぞれの状況で変わってくるでしょう。
100席以下の日本の国内線にほとんど乗らない私などは、スーツケースの容量の大きさを重視して、国際線および100席以上の国内線の規定に合うサイズのスーツケースを探そうと思いました。やっぱり40リットルくらいは欲しいなぁ、と。
ただし、当然ながら、容量の大きさと軽さは相反する要素なので、バランスの良いところを探していかないといけません。
2輪よりも4輪
移動中、楽をしたいなら、やはりスーツケースの車輪は2輪より4輪だと思います。
2輪も悪くはないのですが、動かすためには、常に自分の力でスーツケースを前に押さないといけません。一方、4輪だと、自力でススーッと進んでくれるので、スーツケースにかける力はずっと少なくて済みます。もちろん、急ぐ際には2輪のみを使用してガツガツ進むことも可能です。手荷物として機内に持ち込むスーツケースだから、一緒にいる時間は断然長い。長時間、スーツケースを押したり引いたりして移動することを考えると、身体への負担は断然4輪の方が軽いです。
この2輪か4輪かの違いを初めて実感したのは、スーツケースではなく、普段の買い物用のカートを購入した時でした。楽さが全然違う!
ただ、2輪は、小型でフットワークの軽いスーツケースに多くあるタイプなので、使いやすさと比べてみて、必要とあらば、2輪もありなのかな、と思ったりします。
外ポケットは必要?
これは、スーツケースの素材選びにも関連してくるのですが、外ポケットは必要?という話です。
通常、ポリカーボネートなどプラスチックの樹脂製のスーツケースの場合、外ポケットはありませんね。荷物の出し入れは、パカっとスーツケースを開いて行なうことになります。
一方、ナイロンなどの布製のスーツケースの場合、外ポケットがある場合が多いです。外ポケットといっても、平たい書類が入る程度ですが。
つまり、外ポケットが欲しいなら、布製のスーツケースの一択になるわけです。
私の用途で考えれば、手荷物のスーツケースなので、移動中、ちょっとした書類や子供の絵本などを外ポケットにしまっておける方が便利かなという気がします。実際、今まで、ボストンバッグを機内手荷物にしていたわけで、それに近い使い方をできるのは、外ポケットありのスーツケースかなという気も。ここは、迷うポイントですね。
まとめ
以上、機内持ち込み可のスーツケースを選ぶ際に重視したい点について書いてみました。荷物多しのママさんトラベラーとしては、
- 軽さ
- 容量
この二つのバランスを考えつつ、車輪の数(2輪か4輪か)や外ポケットの有無など、自分が譲れない点を明確にして、スーツケース選びを行っていけばいいのかな、と思います。
次回は、実際にどのようなメーカーのスーツケースが、選ぶ際の候補に上ったかをみていきたいと思います。こちらからどうぞ。
コメント