1月のある日。我が家の胡蝶蘭(11歳)の葉が突然黄色くなりました。今回は胡蝶蘭のお話です。
ある日突然、葉が3枚黄色くなっていることに気づく
我が家にやってきて11年が経つ胡蝶蘭。
ここまで長く同居していると、家族の一員みたいに感じられて、その割にはほったらかしにされている胡蝶蘭ですが、1月のある日、ふと気が付くと、葉がすごい勢いで黄色くなっているのです。
まさに冒頭の写真のとおりなのですが、再度掲載しますとこんな感じ。
写真では光の都合上、黄緑色に見えますが、実際はもっと黄色に近い色味です。下から3枚の葉が先から根本まで全て黄色に変色しています。さらに、残りの4枚の葉も葉先が黄色くなってきているのです。ちょ、胡蝶蘭史上未だかつてない危機か!と焦りました。
1番下の胡蝶蘭の葉が黄色いだけなら大丈夫
これまでも胡蝶蘭の葉が黄色くなることはたびたびありました。一番下の葉がだんだん黄色くなり乾燥してしわしわになり何週間か経過した後、ポロリと落ちるアレです。実は、一番下の葉が黄色くなるだけならそれほど心配はいりません。
花芽や新しい葉が出てくる際に、後輩に道を譲るかのごとく、栄養を他の葉や芽に与えたのごとく、1枚だけゆっくりと黄色くなるのは、胡蝶蘭の摂理なのです。
そんなときは、黄色くなっていく葉を温かく見守り、その葉がどんどん乾燥していって自然にポロリと落ちるまで待ってあげれば大丈夫です。
ただし、あんまりそれが頻繁に起こる場合は、栄養不足か水不足かな、ということで水やりの頻度を多少増やしてあげた方が良いかもしれません。
一気に3枚黄色くなった原因は?
しかし、今回は事情が異なります。一気に3枚黄色くなりました。それだけではなく、ほかの元気な葉の先も黄色くなり始めています。これはいったいどうしたことか!思い当たるふしは?
ありました。
私のバカな行動が、この事態を引き起こしています。それはズバリ…。
1週間ほど、ベランダに胡蝶蘭を出した
ことです。普段は日陰が大好きで、一年中室内の朝だけ日が当たる場所に、エアコンが効いて快適な部屋の中に、堂々と鎮座している胡蝶蘭。それをこの1月の最中に、どうして外に出すという暴挙に出たのか。それはズバリ…。
花芽が付いてほしかった
からです。なんてあさましい動機でしょう。人間(というか私)のエゴのせいで、今や胡蝶蘭さんは生存の危機に瀕していますよ。
胡蝶蘭って、ある程度温度が下がる環境でないと花芽が付かないらしいんです。これまでは夜間は暖房を切っていたので、夜には嫌でも温度が下がり、自然に花芽が付いていたのですが、最近は部屋の換気の時を除いては、1日中暖房を付けっぱなし状態のことが多く、1月になっても「あれ?花芽が出てこない」状況に陥っていたのです。だから、強制的に寒い場所に置いて花芽を付けようって思ったわけですね。なんと浅はかな。私のような素人が考えそうなことではあります。
目下、私の住むバルセロナの気温は、1月現在で7度~17度を行ったり来たりしています。家の中は22~23度なので、1週間ほど7~17度の環境へ放置してみたわけです。
確かに胡蝶蘭の花芽は18度以下にならないと付かないらしいのですが、7度の環境へ放置はやはりNGのようでした。1週間たち、部屋にお花を取り込んだ24時間後、気が付くと一気に葉が黄色くなっていたのです。ひぇっ!!!
黄色くなった葉はどうする?
バカな自分を責めても始まりません。既に起きてしまったことを後悔しても時すでに遅し。刻一刻と葉は黄色くなり、残った葉の葉先もじわじわ黄色くなってきています。下手すれば全滅というシナリオも考えられました。うーん、どうしよう。
まず、胡蝶蘭の根本(茎)をチェック。黄色い葉は根本まで黄色くなっていますが、茎全体が黄色くなっているわけではなさそう。まだ生きられる。
最優先はいまだに元気な緑の葉っぱたち。これが黄色くなってしまったらアウトです。実は以前、子供が葉先を引き裂いてしまった時に黄色くなったことがあって、その時に葉先をハサミでちょっきんしたら、黄色くなるのが収まったのを思い出しました。
よし、とりあえず完全に黄色くなった葉はあきらめよう。救うべきは緑の葉、ということで、葉先の黄色い部分から内側(緑)に1センチ程度の箇所を熱湯で消毒したハサミで切り取ることにしました。ちょっと不格好ですが、背に腹は代えられません。
結果はどうなった?
そして…
見事、緑の葉がさらに黄色くなるのは食い止められました。こちらが、ハサミで切ってから2週間経過した葉です。
葉の形はかなり不格好になってしまいましたが、切った場所はその後、とくに変化はなく現状を保っています。良かった!
さらに、ハサミで葉先を切り取った翌日、残しておいた黄色い葉を触ってみると、ポロリ。
全ての葉が勝手に根本から落ちてしまいました。
こちらが現在の姿です。
黄色くなった3枚の葉が勝手に綺麗になくなりました。植物の自浄作用でしょうか。
とにかく、我が家の胡蝶蘭は自ら生き残ってくれたのでした。
教訓~学んだこと
いくら花芽が付かないからといって1月のベランダに胡蝶蘭を放置してはいけないのです。
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