「Google AIY Voice Kit」を組み立てて気づいた致命的なこと

ラズベリーパイ
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前回の記事では、「Google AIY Voice Kit」が届きましたー開封しましたーと紹介しました。

「Google AIY Voice Kit」が到着した。軽く開封レビュー!
少し前に、イギリスから「Google AIY Voice Kit」が到着しました。今回は、軽く「Google AIY Voice Kit」の開封レビューを行ないます。軽く、と書いたのは、これから組み立てますので(^^;)。自力で...

今回は、さっそく組み立てましたので、組み立てる過程と、組み立てた後で気づいてしまった事実について書いてみたいと思います。

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キットを組み立てるには

まず、はじめに、この記事は、「Google AIY Voice Kit」を組み立てる方法を懇切丁寧に紹介したものではございません

もし、すでにお手元に「Google AIY Voice Kit」がある方は、英語版の冊子が同梱されていますが、それを見ていくだけでも組み立てることは可能です。なお、この冊子は、ラズベリーパイ公式マガジンMagPiなのですが、現在、フリーでダウンロードできます。

Essentials - AIY Voice Projects — The MagPi magazine
Google AIY Projects brings do-it-yourself artificial intelligence (AI) to the maker community. You will build a cardboard device (kit sold separately) that ...

ですが、英語は嫌よ、日本語で知りたいわ、という方には、ラズパイショップのKSYさんのサイトで丁寧に解説してありますので、こちらが参考になるかと思います。

段ボール製 Piケースの組み立て方 [Piケース 段ボール for 0/W] - Raspberry Pi Shop by KSY

私の今回の記事では、自分が組み立ててみて、気づいた点などを中心に書いていきます。

キット以外に必要なもの

最初に、この「Google AIY Voice Kit」は、これさえ買えば何とかなるという代物ではございません。

ラズベリーパイ一式

本キットの他に、ラズベリーパイ本体、および電源ケーブルその他、ラズベリーパイを動かすのに必要な機器一式を持っていることが前提になります。ラズベリーパイまわりの周辺機器に関しては、下記の記事に書きました。

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#0のドライバー

さらに、Voice kitを組み立てるために、ドライバーが必要です。

ドライバーは、冊子には、「00のフィリップスのスクリュードライバー」とあるのですが、要は極細のプラスドライバーです。家に常備してあるドライバーの中を探してみたら、#0のプラスが使えました。

→ 精密ドライバーをアマゾンで検索する

両面テープ

また両面テープも必要になります。これは、マイクロフォンのドーターボードを、段ボールに貼り付ける際に必要です。

私が使用した両面テープです。15ミリ幅のものを利用でちょうど良かったです。

英語の冊子には、「両面テープが嫌な人は、ホットメルト接着剤(グルーガンを使うやつ)でもいいよ」と書いてありますが、マイクロフォンのドーターボードは、段ボール本体につきさせるようになっているので、両面テープでも十分に固定できます。

→ 両面テープをアマゾンで検索する

さっそく組み立ててみる

まずは、これまですっぽり入ってた3ple Deckerのケースからラズベリーパイを外します。ついでにMicro SDカードも。

こんな感じで、バラバラになりました。

 

そして、こちらが、「Google AIY Voice Kit」の一式です。

左上から、Voice Hatボード、スピーカー、段ボール箱。左下から、コード類、マイクロフォンドーターボード、プッシュボタン、って感じです。

プッシュボタンは、英語の冊子では赤色、KSYさんのサイトでは緑色のを見かけましたが、私のに付属してたのは青色でした。

最初の難関

いきなり最初から来ましたよ、難関が。

最初に、ラズベリーパイとVoice Hatボードをつなぎます。

下に見えるかしら、白い細長いピン(スペーサー)でつなぐのですが、これがめちゃくちゃ固かった

私はスポーツ女子とかではないので、もともと手の力が弱いってのもあるんですが、ホント固くて、一瞬無理なんじゃないかと思いました。

トンカチが必要なんじゃね、とさえ思ったのですが、そんなことしたら、ラズパイ壊れるんじゃね、と気づき思いとどまりました(セーフ^^;)。

この写真の下部に見えてる2つのピンですね。なんとか差し込めました。この状態にするのに一苦労。たぶん、全工程で一番ここがキツかったです。

テーブルに置いた状態で、上から差し込むのは無理で、何というか、手で横に持って、ラズパイを宙に浮かせた状態で、えいやって、少し力を入れて差し込んだらできました。

次に、ピンの刺さったラズベリーパイに、Voice Hatボードを差し込みます。

ラズベリーパイのGPIOピンヘッダーとVoice Hatボードのソケットが上手く合うように少し差し込んでから、反対側の白いスペーサーも、Voice Hatボードの穴に入れていきます。

これはVoice Hatボードの重みもあるからか、先ほどよりは難なく取り付けることができました

ケーブルを挿す、刺す

次に、各所のケーブル類をVoice Hatボードにつなげていきます。

まずは、スピーカーからつながっている赤と黒のコードの先の金属部分を、Voice Hatボードの青いターミナルの中に入れてから、ドライバーで締めていきます。この工程が、唯一、#0のドライバーを使うところです。

上の写真では、両方赤色のコードのように見えますが、実際は、左が赤で、右が黒のコードです。

普通のオーディオコンポにスピーカーをつなげる際に、スピーカーケーブルの先の金属部分をコンポに挿しますね、それと同じと思うと難しく感じなくて済みます。

さらに、出てきました!カラフルなケーブルたち。

写真の左側が、Voice Hatボードとマイクロフォンのボードをつなぐケーブル。右側がVoice Hatボードとプッシュボタンをつなぐケーブルです。

まずは、プッシュボタンをつなぐケーブルの片側をVoice Hatボードへつなぎます。

つなぐ方向が決まってるので、無理やり押し込まないように注意です。カチッと言う音が聞こえます。なお、プッシュボタンにケーブルをつなぐのは一番最後なので、ケーブルの先が遊んでいる状態でしばらく放っておきます。

もう一つのケーブルを、マイクロフォンボードにつなぎます。こっちもカチッて音がします。

反対側をVoice Hatボードにつないで、できあがり!

段ボール箱の組み立て

ボード類はいったん休憩で、段ボール箱の組み立てに入ります。

段ボールは2種類あるのですが、まずは大きい方の段ボールを組み立てます。

これ。

ヨイショと成型して、底面を段ボール箱に書いてある番号の順番で、折り曲げていくと、底ができあがります。

ちなみに私は段ボールの底に番号が書いてあるのなんて気づきませんでした。なので、感覚でやってもできます

それっぽい形になってきました。

 

お次は、もう一つの小さい方の段ボールを組み立てます。

この辺は、先に紹介した英語の冊子や、KSYさんのホームページを見ながら、折る方向とか注意してやっていくと、こんな途中経過の図になります。

そこにスピーカーを置いて…

反対側にラズパイたちを置いて…

先ほどの箱にゆっくりと納めます。

なんか、下の部分がななめってるんですけど…。

こんな風にななめってるのっておかしくない?と思いまして、何度か箱に入れたり出したりしたのですが、斜めの状態はそんなに変わらなくて…。

ですが、すべての工程を終えて、すべての部品が箱に入ったら、マシになりました。

ですが、段ボールはきちんと90度に折った方が綺麗にできる気がします。私のは折り方が足りなかったんだろうなぁ。

ボタンを取り付ける

終わりが見えてきましたよー。お次は、ボタンを段ボールに取り付けます。

写真は内側から見た図ですが、ボタンを取り付ける際には、段ボールの外側から内側へすーっと入れます。

黒い大きなネジをグルグルと回していってしっかり固定します。

そのボタンに、遊んでいたケーブルたちを固定。

この写真では見ずらいですが、このボタン、中央に漢字で「宝」って書いてあるんです。この宝が上下の目安になるかも。

ケーブルを差し込む位置、上下は決まっているので、間違えませんように…。ちょっとキツイですが、カチッと音がするまできちんと差し込みます。

マイクロフォンをテープで固定

最後は、マイクロフォンのボードを両面テープで貼り付けて固定します。

表から見た時に、マイクロフォンの小さな丸が、段ボールの穴から外に出るよう、場所を気にしながら固定します。

ボード自体もグサリと段ボール箱に刺さりますので、両面テープとグサリできちんと固定できました。

できあがりー!

先ほどの斜めっていたのも幾分マシになっています。

これをご覧になっている方が実践する際には、内側の段ボールの折り目はしっかり、でここまで斜めにはならないと思います(^^;)

組み立ててから気づいた事実

それで、ですね。

組み立ててから気づいたのが、

これ解体するの、すごく大変じゃね!というか、ほぼ無理?!

ということです。

ラズベリーパイ本体のGPIOには、しっかりVoice Hatが差し込まれているし、最初の難関だった透明のピン2つで本体とVoice Hatをつなぐ時は、はめるのにすごく苦労しました。それくらい固く固定されているし。あれを取り外すというのは至難の業。

万一、取り外そうと思っても、なんか壊しそうで怖い…とビビりの私には無理。

つまり、このラズベリーパイは、Google AIY Kit専門になってしまったという事実

 

また、Micro SDカードも、Google AIY Voice Kit用のOSイメージが用意されているので、それをSDカードに焼かないといけません

つまり、Google AIY Voice Kitの動作確認をするためには、今持っているラズベリーパイのSDカードをフォーマットして、新たにGoogle AIY Voice Kit用のOSイメージを焼く(つまり今までのデータは消えるか、他にバックアップを取らないといけない)必要があります。それが嫌なら、別のMicro-SDカードを用意しろってことですね。

はい、別のMicro-SDカードを用意しますよー。

というわけで、

もうね、金銭的な面だけで言ったら、素直にGoogle Home Mini買っておくのが賢いんでしょうね。やってみて気づく私。

だけど、AIスピーカーがどんな風にできているのかというのが、組み立てていく過程で分かるので、それはとっても面白いと思うのです。さらに、ここから設定の作業があるわけですから、まだまだ楽しい。使い始めるまでの過程が長いってのも、楽しいもんですよ。

さらに、ラズベリーパイとAIY Kitの連携だからこそできることもあると思うので、おいおい見ていきたいと思います。あたしのIT能力が足りな過ぎて、それはそれで大変ですが…。

Micro SDカードを買ってきてから作業再開です。Google AIY Voice Kit、組み立てたは良いですが、まだ動作確認さえ取れていない私でございました。

追記)Micro SDカードをゲットして、動作確認いたしました(^-^;

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追記)コメント欄より、「スペーサーは、ラジオペンチで膨れた部分を少しつぶすと入れるのも楽だし、解体も楽にできる」、という情報をplutoさんよりいただきました。簡単に解体できるなら、1台のラズパイでAIYスピーカー以外の用途にも気軽に使えますね。

コメント

  1. pluto より:

    AIY Voice kit 情報ありがとうございます。助かっています。スペーサーが固いのが問題とのことでしたので、ラジオペンチで膨れた部分を少しつぶすとすんなり入ります。取り外す場合もラジオペンチは先が細いのでつぶすことができますので、解体も簡単にできると思いますので、コメントさせていただきました。英語の”hey google”で英語学習に利用しています。とても楽しいです。

    • plutoさん、コメントありがとうございます。スペーサーをラジオペンチで少しつぶすというアイデア、良いですねー。解体が簡単にできると、1台で楽しみ方が増えますものね。私も、ぜひ、参考にさせていただきます!

  2. りくせん より:

    マイクロフォン部分をつけるときに、5本のとげはダンボールに刺しましたか?また、刺したのならどうやって刺しましたか?

    • りくせんさん、コメントありがとうございます。
      さて、5本のとげについてですが、両面テープを付けたあとに、マイクロフォンの2つの丸がダンボール箱のそれぞれの穴に合うように、だいたいの位置を目視で確認したあと、ゆっくりとダンボール箱にグサリと、きっちりと刺さるよう、とげを刺しました。あっ、ちょっと違うと途中で気づいても、少し位置を変えて再び刺しても問題ないかと思います。あまり、深く刺しすぎると、ダンボール箱の反対側に貫通したら嫌だなと思い、そこまで力を入れすぎない程度に刺していきました。ご参考になれば幸いです。

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