地元バルセロナのテロ事件について思うこと

2017年8月17日午後5時ごろ、私の住んでいるバルセロナの中心街でテロ事件が発生しました。

今現在、私自身が日本に一時帰国中ということもあり、詳しい情報を把握しきれていないのですが、まずは、犠牲者の方のご冥福を祈るとともに、怪我をされた方の一日も早いご回復を願っております。

さて、ヨーロッパの街が、テロという脅威に曝されるようになったのはいつからだったでしょうか。

一昨年、パリで同時多発のテロ事件があった際にも、私は日本に一時帰国中で、数日後にパリを経由してスペインに帰国予定だったので、帰国日を変更&延長した記憶があります。

今回も、数日後にスペインへ帰国予定だったのですが、家庭の事情により日本滞在を少し延長しなければならないと思っていた矢先のことでした。

テロの現場となったランブラス通りに、最近私が行ったのが、4月23日のサン・ジョルディの日でした。その時の記事がこちら。

バラがいっぱいの祝日に多肉植物のお土産を見つけた
本日は、サンジョルディの祝日でした。バルセロナの中心街の模様をお伝えします(下に続く…)。サンジョルディの祝日って?2017年4...

今回、テロが起こった場所には、こうした多肉植物やサボテン、お花がたくさん売られているエリアも含まれていました。

警戒レベル4~もしテロが起こるなら

バルセロナでは常日頃から、もしかしたらいつか私の住む町でも起こるかもしれないという危機感を抱いて生活してきました。スペインでは、2015年6月26日よりテロ警戒レベルは4(最大はレベル5)のままだったので。

もしテロが起こるとするなら、イスラム教徒の聖なる日である金曜日前後の木曜日~土曜日が危ない、イベントがある場所や、観光地など人が集まる地域、とりわけランブラス通りは注意すべきエリアだ、という感覚が地元の人(少なくとも私の周囲)にはありました。

ランブラス通りは、観光客が多い場所です。さらに通りに隣接するラバル地区は、百年以上前からある古い建物が多く、役所に登記されてない場所も多い。イスラム教徒が集住する地域があり、不法滞在者も多い。ならず者が潜伏していてもバレにくいのです。

旦那が仕事でよくランブラス通り付近に行くので、木~土は注意ね!といつも言ってました。

今回まさにそのタイミングで起こってしまって、あまりにガチな場所だったので、どうして防げなかったのかな、という悲しい気持ちになりました。たまたまその場に居合わせてしまった方々の無念さが慮られます。

ラバル地区のあるランブラス通りは、常々、州警察が入念に警戒している場所だったと思うのですが、バカンスの8月というのが災いしたのでしょうか。

もっとも、車の暴走を事前に予想するのは至難の業でしょうから、車が広範囲で暴走できないように、障害物を設置するなどの策を取るべきだったのでしょう。クリスマス時期の大聖堂付近の広場や、サグラダファミリアでは、テロ防止で障害物を設置していた記憶がありますが、ランブラス通り入口がどうなっていたかは分かりません。

決してニュースにはならないけど、スペインでもバルセロナでもこれまでも未然に防いできたテロ未遂というのは何件かあったと思います。今回は、それが現実に起こってしまったのが残念でなりません。

テロ前日の民家の爆発事故

テロ前日の水曜日8月17日の夜、バルセロナから200キロの場所にあるアルカナル(Montecarlo de Alcanar Platja)という村で、爆発事故が起こり、民家が大破し、一人死亡七人負傷という事故がありました。

当初、消防署は、ガス漏れによる爆発と発表していましたが、バルセロナのテロ事件後、地元の警察は、18日のテロ集団とこの事件が関連しており、テロ集団の一味がこの民家で爆弾を製造中に爆発が起こった可能性が高いと発表しています。

実際、数か月前より不法に占拠されていたこの家には二人が住んでおり、爆発後の家の中には、プロパンガスやブタンガスの容器がいくつも散乱していました。死を免れた方の一人は重傷で入院中ながらも逮捕されたようです1

万一、爆弾の製造が成功していたなら、これを翌日のテロに使用する予定だったのでしょうか。そう思うと背筋がゾッとします。

実際、今回のバルセロナのテロでは、ワゴン車が3台レンタルされていました。そのうちの1台からは爆発物は発見されませんでしたが、その他の車に爆発物があったかどうかは18日現在明らかになっていません。

バルセロナ空港でのセキュリティ職員のストライキ

バルセロナでは奇しくも7月末より、エル・プラット空港で、セキュリティ会社の職員のストライキが始まりました。荷物検査の列は長く伸びて、1時間待ちなんてこともざらだったそう。

さらに、8月14日からは無期限のストライキが開始されました。

空港のセキュリティ大丈夫かしら、荷物の検査は誰がやるんだろうと不安に思っていました。ですが、無期限ストライキが開始されてすぐに治安警察が介入して、治安警察が代わりに荷物チェックを担当したので2、待ち時間は減って、目立った混乱もなく、良かったなと思っていた矢先の出来事でした。

なお、今回のテロを受けて、空港での職員のストライキは中止になったそうです。

こうした昨今のバルセロナ空港でのストライキに乗じて、バルセロナでのテロが実行されたわけではない、と願ってやみません。

もちろん、いかなる理由があろうと、テロを正当化することはできません。

長くなってしまったので、次回に続きます…。

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